財務局監査の前哨戦、共済組合本部監査|国家公務員キャリアガイド
私は2007年の近畿地区の国家公務員一般職試験(当時のⅡ種試験)に合格し、同年10月から出先機関で働くことになりました。
2016年3月に自己都合退職するまでの8年半の公務員生活を記事にまとめました。
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共済組合本部の内部監査
6月中旬、財務局の監査の前哨戦、共済組合本部による内部監査が行われました。
本部の監査員は3名。50代の管理職、40代の中堅、20代の若手でした。
昼食を食べてから1時過ぎにきました。
総務部長室で総務部長・人事課長と雑談してもらい、監査会場の最終準備をしました。
準備を終えると監査会場に案内しました。
人事院監査と同様、人事課長から組織概要の説明がありました。
訂正中の案件はないか?
監査が始まる前に管理職級の監査員から問われました。
「今回の監査対象期間の書類のうち、訂正中の案件はないか?」
「すみません、1点あります」私は恐る恐る答えました。
「組合員証・被扶養者証の管理簿上の残数と実際の残数が一致しません。」
私が担当を引き継いだ時点はおろか、前任者が引き継いだ時点でも、一致していなかったのです。誤差〇枚と不一致数は引き継いでいました。
2代前の担当者のとき、組合員証・被扶養者証の一括入替があったのですが、当初から数が合っていなかったようです。
関係した歴代担当者から聞いた経緯をそのまま監査員に伝えました。
「合わないじゃすまされないから、絶対に合わせなさい。というか、今日までに合わせておかないとダメだろ。」
中堅級の監査員からお叱りをうけました。
本部の監査員は身内なので「相談にしよう」というスタンスで臨みましたが、考えが甘かったです。
書類の整合性、根拠書類の必要性
早速、先制パンチをうけましたが、すぐに第二撃が飛んできました。
「回送金請求の請求金額と請求内訳が合わない」
またしても中堅級の監査員から呼び出されました。
「予備費で少し多く請求しています」私が答えると、
「予備費だったら予備費であることを請求内訳書に明記しなさい」と言われました。
「お金に関わる書類は、全書類の数値が一致していて、つじつまが合っていないとダメだ」
この言葉で、かなり反省させられました。
- 書類の整合性
- 根拠書類の必要性
その後の公務員時代はもちろん、税理士事務所に転職してからも、仕事の基本にしています。
身内だけど容赦なし
本部の監査員は身内ではありますが一切容赦ありませんでした。
前任者が処理した給付の計算に誤りがあり、正しい給付額との差額を返金させなければいけない事案も発覚しました。お金が動く指摘事項もしっかりされました。
「組合員証・被扶養者証の管理簿上の数と実際数を一致させること」
「請求金額と内訳書類の整合性が合っていない書類を差し替えること」
これらも指導事項とされました。
指摘事項と指導事項は是正内容を報告するよう求められました。
内部監査は容赦ありませんでしたが、晩の飲み会と昼食会では親睦を図りました。
そして、財務局の監査をしっかり乗り切るように檄を入れられました。
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