入庁から8年半、国家公務員を退職する日がやってきた|国家公務員キャリアガイド

私は2007年の近畿地区の国家公務員一般職試験(当時のⅡ種試験)に合格し、同年10月から出先機関で働くことになりました。

 

2016年3月に自己都合退職するまでの8年半の公務員生活を記事にまとめました。

 

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内々示の日

3月18日。4月1日人事異動の内々示の日であり、職員周知が行われる日。

 

結局、聞かれない限りは自ら「退職する」ことは口にしませんでした。

職場の噂話で、ほとんど知っているのだろう思っていました。

 

案外、広まってなかったようで、職員周知が行われた直後、メールがきたり、話しかけられたり、と反応がありました。

 

送別会

内々示の日以後、送別会が開催されました。

 

定年退職者の職場全体での送別会が庁舎食堂でありました。

 

長きにわたる公務員生活を全うした職員に対し、食堂から溢れるくらいの職員が参加しました。

一人一人スピーチをしましたが、仕事をやりきった感が伝わってきました。

 

定年退職者は多くの人に盛大に見送られる一方で、自己都合で退職する私はひっそりと姿を消していくのだなと少しだけ惨めな思いがしました。

 

私のために人事課と若手職員が送別会をセッティングしてくれました。

参加者一人一人とチェキで写真を撮って寄せ書きしてもらったり、記念品をいただいたり、嬉しいサプライズがありました。

 

他にも個人的に食事に誘ってもらったり、贈り物を持ってきてくれたり、と本当によくしていただきました。

 

退職の日

人事異動の繁忙期、引っ越しの準備、とバタバタしているうちに、3月31日退職の日がやってきました。

 

退職の日は午前中にやるべき仕事を片付けて、午後から荷物整理しながら余韻に浸ろうと考えていました。

しかし共済組合の本部から転出者について問い合わせがきたり、急遽、組合員証を発行する必要があったり、最後の最後まで目いっぱい働きました。

 

終業時間がきたら定年退職者をエレベータまで見送り、ようやく荷物整理をはじめました。

身分証明書・共済組合員証・家族全員の被扶養者証を返却し、金庫の鍵を人事課長に預け、荷物整理をして帰る準備ができました。

 

人事課長のところに行き「ありがとうございました」とあいさつをしました。

すると人事課・隣の会計課の職員が全員立ち上がり見送ってくれました。

 

「お世話になりました、今まで本当にありがとうございました」と人事課の入口で頭を下げて、いつも通り階段を下りていきました。

 

やり切ったかな・・と思って駅に向かっていたら職場から電話がかかってきました。

「〇〇君、セーター忘れているよ」

 

今さら戻るわけにもいかなかったので「処分しておいてください」とお願いしましたが「給与明細とかと一緒に送るから」と言われ、後日、送られてきました。

 

そのセーターは今でも確定申告の繁忙期を乗り切るための相棒として大事に着用しています。

 

▼ コチラもご参考に・・

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