内定決断はどうやって行われる?|元採用担当者が語る国家公務員採用試験

国家公務員 一般職 採用試験 元採用担当者が採用活動の経験談を語ります。

 

平成25年度の業務説明会(官庁訪問)の申込者数は、前年の10倍超となりました。

そのうち、3分の1が2回以上訪問してくれました。

 

平成25年度も当初の採用予定者数は1名でした。

いよいよ最終合格発表、採用面接がやってきました。

 

最終合格発表日の官署の動きは?

最終合格発表日の朝、自宅から人事院に直行しました。

 

人事院に合格者名簿を受け取るためです。

 

人事院に到着すると会議室に通されました。

席はは自由で机の上に封筒が用意されていました。

 

封筒の中には合格者名簿が入っていますが、フライングで見ることは固く禁じられていました。

 

9時になると人事院の担当者が説明を始めました。

内容は、今回の受験者数・合格者数の状況、今後の動きについてです。

 

しかし、説明よりも合格者名簿が気になります。

業務説明会(官庁訪問)の訪問者が合格しているか急いで確認しました。

 

説明会で印象がよかった訪問者も合格していました。

 

「今年は面接の申し込みも殺到してくれたらな~」

不安半分、期待半分で庁舎に戻りました。

 

面接申込の状況は?

面接申込の電話受付は、合格発表と同時の朝9時からのスタートにしました。

 

私は人事院に合格者名簿を取りに行ったため、面接受付は他の人事課員にお願いしました。

 

昨年は、申込解禁の時間になっても全く電話がかかってきませんでした。

そのため「説明会はいっぱい来てくれたけれど、面接の申し込みはなかったらどうしよう」人事課員みな不安でした。

 

 

私が庁舎に戻ってくると、上司が「全部埋まったで!」と嬉しそうな顔で伝えてくれました。

 

申し込み開始30分で予定枠(8名)が全て埋まったようです。

 

私が庁舎に戻ってからも面接申し込みの電話が一日中ありました。

 

複数回訪問してもらい印象がよかった方に

「予定枠が埋まりましたので、キャンセルが出たら電話します」

案内するのは辛かったです。

 

結局、面接予定枠8人に対し20人の申し込みがありました。

12人は面接を受けてもらうこともできませんでした。

 

面接予約をとる順番は?

面接予約をとる場合はもちろん「第一志望の官庁」最優先です。

続いて「志望度の高い採用数の少ない(=面接枠の少ない)官庁」を優先しましょう。

 

第一志望の官庁が採用数の少ない官庁の場合は、予約解禁直後に動いた方がよいでしょう。

 




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内定決断はどうやって行う?

採用面接は、申込者全員が出席しました。

全ての面接を終えると、すぐに内定を誰に出すか打ち合わせを始めました。

 

まずは各応募者の面接の様子に関するメモを見ながら、3人まで絞りました。

この絞り込みには5分もかかりませんでした。

 

内定の判断材料は?

絞り込んだ3人について、次の項目を一人一人検証していきました。

  • 面接
  • 業務説明会(官庁訪問)の様子
  • 控室の様子
  • 他官庁の併願状況

 

一番上の上司は、業務説明会(官庁訪問)の応対はしておらず、全員初対面でした。

私が業務説明会(官庁訪問)の様子から最有力視していた応募者は、面接の様子はパッとしないと言われました。

 

  • 素の状態の業務説明会で見せた印象がとてもよかったこと
  • 組織で馴染んで働く姿がリアルに想像できること

力説し、私が最有力視していた応募者に内定を出すことになりました。

内定の電話をかけると嬉しそうに内定承諾してくれました。

 

採用に向けた打ち合わせ

内定の翌日、採用にむけた打ち合わせにきてもらいました。

 

内定承諾をいただいたので、合否未定の併願先は全て断ってもらいました。

人生を左右する決断に自分が関与している責任を改めて感じました。

 

 

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