追加採用は突然にやってくる理由とは?|元採用担当者が語る国家公務員一般職試験

国家公務員一般職の採用試験 元採用担当者が採用活動の経験談を語ります。

 

平成25年度も採用予定者数は1名でしたが、多くの方に業務説明会(官庁訪問)採用面接に申し込みしていただきました。

前年とは比べ物にならないほど充実した採用活動となりました。

 

これで今年度の採用活動も終了と思っていた矢先、思いも寄らぬことがおこりました。

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突然、追加採用ができることに

追加採用の理由は?

追加採用の理由は、突然の退職者が出たことです。

 

クリスマス目前、急きょ、1名追加採用できることになりました。

 

追加採用が決まったら人事課では何をするか?

人事院から最終合格者のうち、進路が決まっていない合格者のリストを入手しました。

 

12月中旬で、名簿に残っていたのは50人ほどでした。

 

665人が最終合格していたため、8月下旬から12月中旬までで90%以上進路が決まっていたことになります。

 

「進路が決まっていない合格者のリスト」に、夏の採用面接でキャンセル待ちになっていた方が1名残っていたので採用面接がある旨、連絡しました。

 

リストの中から、5人ほど面接のお誘いを電話しました。

この5人は業務説明会(官庁訪問)には一度も訪れたことはない方でした。




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採用面接当日の様子

追加でお誘いした5人は面接に苦手意識をもった方ばかりでした。

 

面接控室でなるべく緊張をほぐそうとしました。

控室を出る頃には、だいぶ落ち着いたと思ったのですが、面接会場では緊張のあまり受け答えができていませんでした。

 

一方でキャンセル待ちになっていた方は、業務説明会(官庁訪問)に何度か訪問したこともあってかリラックスしていました。

 

面接官全員の評価もよかったです。

「なんで、これほどの人材が、内定をもらっていないか?」不思議でした。

 

一番評価がよかった人に内定を出せない!?

こうなると、キャンセル待ちで面接の評価もよかった方に、内定を出すことになります。

しかし、簡単に内定を出せない事情がありました。

 

夏の内定者、職場の人員構成を考えると、内定を躊躇せざるを得ない状況だったのです。

 

追加で面接のお誘いをした5人は、業務説明会(官庁訪問)への訪問はないけれども、条件に合致した方々でした。

 

人員の少ない官庁は事情とは?

人員の少ない官庁は、性別・年齢を気にせず採用すると、人員構成が崩れてしまいます。

そのため、長期的な視点でみたときに不都合が生じてしまいます。

 

なるべく浪人・留年は1年以内の大卒生を採用したいです。

また、男の次は女、女の次は男と交互に採用できれば望ましいです。




「大人の事情」と「よりより人財を採用したい」葛藤の結果は?

キャンセル待ちの方の面接評価は、群を抜いていました。

 

大人の事情を気にしなければ採用したい。

面接官全員同じ考えでした。

 

結局どうしたか・・・

 

 

「一番いいと思った子を採用しましょうよ」

私が上司に提案しました。

 

結局、大人の事情は度外視して、よりより人財確保を優先することにしました。

 

入社するまでの採用担当者の心境は?

昨年度のことがあったので、入社日の4月1日までは気が気でなかったです。

 

夏の内定者も、クリスマス内定者も、無事に入社してくれました。

 

入社後も元気に働き成長していく姿をみると、採用して本当によかったと思えます。

 

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