退職時の引き継ぎ、後任者に迷惑をかけないように最大限の努力を|国家公務員キャリアガイド
私は2007年の近畿地区の国家公務員一般職試験(当時のⅡ種試験)に合格し、同年10月から出先機関で働くことになりました。
2016年3月に自己都合退職するまでの8年半の公務員生活を記事にまとめました。
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2016年4月1日人事異動(案)
2016年1月下旬、人事課長から4月1日人事異動(案)のトロッコを渡されました。
もちろんトロッコには私の名前もありました。
トロッコの先頭列に「3月31日付 自己都合退職」2列目に私の氏名と現役職。
そして3列目に私の後任者の氏名がありました。
このタイミングで後任者が誰になるか判明しました。
後任者は過去にも私の後任に就いたことがある方で課長補佐手前のベテラン係長なので安心しました。
しかし後任者が分かっても本人に伝えることはできません。
後任者に迷惑をかけないように出来るかぎりの準備をすることにしました。
引継書を一新し業務マニュアルを作成
まずは引継書の内容を隈なく確認し、不要な情報を削除しました。
長々と文章で書かれていた情報から簡潔な文章と図表をつかった情報にまとめ直しました。
共済システムやレセプト管理システム、私がオリジナルで作ったエクセルファイルは作業工程ごとにスクリーンショットして業務マニュアルを作成しました。
前倒しでできる作業を行い、4月以降にする作業を表にまとめる
本来であれば4月に入ってから行う事務作業は前倒しで出来るものは終わらせました。
4月以降でなければできない作業は、やらなければいけない順に表にまとめました。
業務が一段落する5月中旬まで、前年のことを思い出しながら書き出しました。
3月17日の内々示、引き継ぎ
3月に入っても後任者には伝えることはできず3月17日の内々示の日を迎えました。
午前中、後任者に内々示の伝達があってからすぐに連絡があり、引き継ぎ日の日程調整を行いました。
引き継ぎは朝9時から夜8時まで丸一日かかりました。
通常であれば人事異動後も何か分からないことがあれば簡単に聞くことができますが、今回は私が退職してしまうため、聞くことができません。
そのため、少しでも不明点があれば時間をかけて疑問解消するため、予定より時間がかかりました。
退職後も電話でやりとり
時間をかけて引き継ぎしましたが、実際にやってみて生じる疑問や悩みも多いため、退職後もちょこちょこ電話でやりとりしました。
私もすぐに転職先で勤務がはじまったため、電話は夜にかかってきました。
連日分からない不安と闘いながら遅くまで残業していると考えると本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
私自身が転職先で上手くいってなかったので、電話で慣れ親しんだ業務の説明をするのが嬉しくて仕方ありませんでした。
夏になると電話もなくなりました。ちょっぴり寂しい感じもしましたが無事に引き継ぐことができたと安心しました。
3年後、後任者も別の部署に人事異動になったと連絡がありました。
私が退職して迷惑をおかけしたのにメッセージだけでなく卒業記念にと贈り物までいただきました。
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