担当関与先で毎月行っている仕事|税理士事務所職員の経験談

私は、所長である税理士先生も含め5人以下の税理士事務所職員として働いています。

税理士事務所職員として働いて得た経験を記事にまとめています。

 

税理士事務所職員が毎月、担当関与先にお伺いして提供するサービスについて、まとめています。

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税理士事務所 職員の仕事内容

個人事業主・法人のお客様(関与先)の担当が割り当てられます。

割り当てられた関与先の事業所に毎月お伺いし、次のようなサービスを提供します。

  • 領収書・請求書・会計帳簿、会計ソフトで入力した会計伝票のチェック
  • 会計ソフトで集計されたデータをもとに財務分析・納税予測
  • 税金だけでなく事業・プライベートに関する相談



領収書・請求書・会計帳簿、会計ソフトで入力した会計伝票のチェック

私の働く事務所では、領収書・請求書の整理、現金出納帳などの会計帳簿の記入、といった日々の経理処理だけでなく、会計ソフトをつかった会計伝票入力も関与先にしてもらいます。

 

領収書・請求書・会計帳簿の日付・金額・取引先などの情報 と 会計伝票の内容とが一致しているかをチェックします。

経費性が疑われる支払いについて聞き取りをしたり、消費税の8%・10%のチェックをしたり、と正しい会計処理・税金計算ができるように確認していきます。

 

会計伝票の入力を完璧にできている関与先はなく、訂正・追加します。

どうしても会計ソフトが使えない関与先は、現地で入力したり、税理士事務所に持ち帰って入力したり、と対応しています。

 

会計ソフトで集計されたデータをもとに財務分析・納税予測

会計伝票を入力すると、売上・経費・損益、現預金や借入の残高・未回収の売上・未払いの経費、といったデータが集計されます。

 

このデータをもとに、売上や経費が前年に比べて増減している原因を考えてもらったり、決算を迎えるとどのくらいの納税になるかを予測し現預金残高と相談しながら節税策を提案したり、財務分析・納税予測をします。

 

関与先によっては「この先、現預金が不足しそうだから銀行に融資相談に行ったほうがいいかも」といった資金繰りの助言、「未回収売上で計上した金額と入金額が違う、未払い経費で計上した金額と支払金額が違う」数字のズレを発見して対処してもらう、などデータを活用します。

 

税金だけでなく事業・プライベートに関する相談

会社にお伺いすると事業・プライベートに関する様々な相談に乗ります。

パッと思いつくものを書いてみると次から次に出てきます。

 

事業に関する相談

  • これから先の売上展望
  • 営業車を買いたいのだけれど、マイカーローンとカーリースどちらがいいか?
  • 企業保険の提案をされたけれど加入した方がいいか?
  • 補助金や給付金の申請方法を教えてほしい。
  • 従業員を採用したいけど給与はいくらにすればいいか?
  • 経済センサスという調査がきたけれど、回答しないといけないのか?

会社の数字に少しでも関係していることは税理士事務所に相談すればいいと考えています。

従業員に関する相談・グチを聞くこともしばしばあります。

 

プライベートに関する相談

  • 事業を始めるまでの会社員時代の話
  • 先物取引で大損した、生きていく自信がない。
  • 携帯電話で勝手につけられたオプションを外したい。
  • 娘の旦那の会社が倒産したけれどどうすればよいか?
  • 保育園に通うために証明書を出さないといけないけれど妻(会社の取締役)の職業と勤務時間はなんてかけばいいか?
  • 離婚を考えている

プライベートに関する相談は、会計や税金の枠を大きく外れたものが多いです。

人生に関わる重すぎる相談をうけることもあります。

 

関根 稔 氏は、著書「続々 税理士のための百箇条―実務と判断の指針」で次のように述べています。

この仕事ほど多くの人の人生に深く関わることができる職業はないだろう

まさにその通りだと思います。

 

今後の記事で、事業・プライベートに関する相談の中で印象に残っているものを紹介してみたいと思います。

 

▼ 続きは・・

▼ コチラもご参考に・・・

  • 続々 税理士のための百箇条―実務と判断の指針

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