無断欠勤・失踪した職員が退職の意思表示、退職後の末路|国家公務員 キャリアガイド

私は2007年の近畿地区の国家公務員一般職試験(当時のⅡ種試験)に合格し、同年10月から出先機関で働くことになりました。

 

2016年3月に自己都合退職するまでの8年半の公務員生活を記事にまとめました。

 

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失踪した職員との面談

職員と連絡がつかなくなり、失踪する事件が起こりました。

 

なんとか懲戒免職処分が科される前に、職員は無事に発見されました。

 

その後、職員と総務部長・人事課長・所属部署の管理職が面談することになりました。

 

失踪した職員の意向

職員は「これから先、この職場で働き続けることはできない」と退職を希望しました。

 

総務部長・人事課長・所属部署の管理職は退職を慰留しましたが、本人の意志は固く、結局、自己都合退職することとなりました。



粛々と進められる手続き

職員本人が退職の意志を示したため退職にむけて事務手続きを進めていきました。

 

欠勤した時間分「給与の減額」など給与計算を完了し、給与所得者の源泉徴収票を発行しました。

 

無断欠勤による懲戒処分を加味し退職金の計算が行われました。

 

今回は職員に対して退職金を全額支払うことはできませんでした。

 

共済組合に対する貸付金があったので退職金から控除されることになりました。

しかし貸付金額が大きく退職金では全額弁済することができませんでした。

 

残額を共済組合指定の口座に振り込む文書を発信しました。

 

失踪した職員のその後

失踪から2か月も経たずに職場を去ることになりました。

 

その後、離婚が成立し、妻と子どもに自宅を渡し一人で暮らすことになりました。

 

共済組合の貸付金も全額弁済することはできず、他にも銀行や消費者金融への借金もあったため、職員の親族の話によると自己破産する方向で話を進めているとのことでした。

 

  • 共済組合の担当者として貸付を何回か行ったこと
  • 年初の労働組合の新年会で話をしたときに少し寂しそうな表情をしていたこと

思い返せば予兆はあったと思います。

 

私が覚えた違和感を周囲の上司と共有し、少しでも行動に移していれば違った結果もあったのではないかと後悔する気持ちもありました。

 

私の後任者としてリカバリーしていただいた恩があったので、一つの人事上の事件として割り切れない部分がありました。

少しでも気持ちを伝えたいと思い、源泉徴収票を送付する際にお手紙をつけました。

 

「お疲れ様でした。お世話になりました。まずは体調を整えるため休んでください。」

あまり長々と書くと負担になるので簡潔に書きました。

 

もう何年も経ちますが元気で過ごしていればと願っています。

 

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