念願の人事課人事係へ人事異動、異動直後の様子|国家公務員キャリアガイド
私は2007年の近畿地区の国家公務員一般職試験(当時のⅡ種試験)に合格し、同年10月から出先機関で働くことになりました。
2016年3月に自己都合退職するまでの8年半の公務員生活を記事にまとめました。
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人事課内での異動
4月1日。人事異動の日がやってきました。
私も同じ人事課内で厚生係から人事係に異動になりました。
しかし、これまでの人事異動とは違い、辞令(人事異動通知書)を受け取ることはありませんでした。
なぜかというと、同じ課内で係員が別の係に異動になる場合「担務指定変更」になるからです。
係員の人事異動は「〇〇課に配属させる」というもので「〇〇課△△係に配属させる」ではありません。
〇〇課に配属させた上で、それとは別に△△係の担務指定(係の仕事を分担される)をうけるのです。
担務指定は口頭で行われるわけではなく、担務指定簿というものがあります。
担務指定簿の「△△係の担務指定する」と書かれた欄に確認印を押して、自分は△△係なんだなということを認識するのです。
人事異動にもいろいろな種類があります。
人事係へ席替え
辞令交付のセレモニーもなく、ひっそりと人事係へ席替えとなりました。
席替え後は一気にバタバタとなりました。
すぐに業務に取り掛かりたいところですが、通常の人事異動と同じく、パソコン設定を行わなければなりませんでした。
職員一人一台ずつノートパソコンが用意されていますが、たとえ同じ人事課内であっても同じノートパソコンを別の席で使用できませんでした。
メールソフト設定など一からしなければならず、思わぬ足止めをくらいました。
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採用・転入者への対応
パソコン設定など自分自身の環境整備もしながら、人事異動で採用・転入してきた職員への対応もしなければなりません。
人事関係の提出書類の案内
- 着任届(官署に転入してきたことを確認する届)
- 住居届(自宅周辺の略地図、緊急連絡先)
- 給与振込口座指定届
- 印鑑届(出勤簿などに使用する印鑑を指定する届)
- 単身赴任手当・通勤手当など諸手当の届
採用・転入してきた職員は一度人事課に顔を出してもらい書類の案内をしました。
局長・部長級の職員は出張サービスで個室にお伺いしました。
ICカードの発行
合同庁舎入口にセキュリティゲートがあり、セキュリティゲートを通過するためのICカードを発行する必要がありました。
ICカードがなければ、入場受付の手続きをしなければならないので、ICカードはその日のうちに発行しなければいけませんでした。
ICカードは身分証明書も兼ねていました。
一人一人デジカメで写真を撮り、画像ソフトで加工をして、ICカード発行システムで発行しなければいけませんでした。
ICカードには顔写真だけでなく、漢字・ローマ字氏名も印字されるので、間違いないように細心の注意を払わなければなりません。
「ICカードはチップが内蔵されているから1枚5千円以上するからね」と前任者に脅されました。
それだけ高価なものなので管理簿を作成し、管理簿と実数が一致しているか定期的に確認していました。
ICカード 管理簿で管理していた項目
- 未発行の枚数
- 現在職員に交付している枚数
- 記載事項誤りや印刷不具合で書損となった枚数
- 転出退職者から回収した枚数
- 職員から紛失届の提出があった枚数
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