私が宅建に独学一発合格した体験談(テキスト選び・スケジュール・各分野の勉強方法・試験の挑み方)
私は2013年宅地建物取引士試験(当時は宅地建物取引主任者試験)に独学で一発合格しました。
私が実践した勉強法・試験当日の過ごし方をまとめました。
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一発合格するために最初に取り組むべきことは、宅建を知ること!
独学で合格するために最初に取り組むべきこと。
宅建に限らずどの資格試験にも共通して言えることですが、試験について徹底的に調べて知ることです。
受験資格
不問 誰でも受験できます。
過去に、小学生が合格したというニュースもありました。
80代で挑戦した方もおり、幅広い層の方が受検しています。
試験の申込方法
7月上旬~中旬にかけて、郵送またはインターネットで申し込むことができます。
▼ 詳しくは公式ホームページをご確認ください
受験料
7000円です。
インターネット申込の場合、クレジットカードで支払いも可能です。
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宅建の試験日
10月の第3日曜日
宅建の試験時間
試験時間は2時間。13時―15時です。
途中退出は禁止されています。私は試験前に3回トイレに行きました。
回答方式
マークシート 4択
全50問
宅建の合格発表日
11月の最終週の水曜日または12月の第1水曜日
合格点の推移
講習を受講しない場合、合格点数は31-36点です。
「1点余裕をもって37点とる!」
を目標にしましょう。
なお、指定の講習を受講した場合、上記点数より5点引いたものが合格ラインとなります。
合格点の決め方
合格率が13-20%の範囲内となる点数を合格ラインとします。
32点以上をとった受検者が21%
33点以上をとった受検者が15%
34点以上をとった受検者が10%
上記のケースは13-20%の範囲内となる点数は、33点以上なので、33点が合格ラインになります。
テキスト&問題集選びと費用
独学の場合、テキスト&問題集選びが合格の鍵を握ります。
通信教育や通学と違い、自分で全て選ばなければなりません。
私が選んだのは「スッキリわかる宅建士シリーズ」でした。
テキスト:スッキリわかる宅建 (スッキリ宅建シリーズ)
法律用語や事例をマンガや図表をつかってわかりやすく解説しています。
本屋で何冊か立ち読みして「読んでいて、疲れない、眠くならない」本書を選びました。
問題集:スッキリとける宅建 過去問スーパーベスト (スッキリ宅建シリーズ)
※私が使用したもので最新版ではありません。
テキストと同シリーズの本書を選びました。
問題が左のページ、解説が右のページ。の見開き構成。
私は問題集が見開き構成になっていないと勉強しづらいので、私に適した問題集でした。
ラストスパート宅建 実力診断模試
※私が使用したもので最新版ではありません。
公開模試を受けなくても、本書で本試験形式を体験できます。
しかも3回分あります。
最低でも1回は試験と全く同じ時間(13-15時の2時間)で答練しましょう。
テキスト・問題集等の費用
私が宅建の勉強に要した費用は8000円以内でした。
宅建の勉強の相場は
- 通信教育 → 5万
- 通学 → 15万
と言われています。
自分にあったテキスト&問題集を見つけられれば、独学のコストパフォーマンスは最高です。
宅建に独学一発するための勉強期間・スケジュール
本格的に勉強開始したのは6月中旬、勉強期間は4か月でした。
勉強初期の6、7月
テキストのインプット中心
勉強中期の8、9月
問題集を解きながらテキストを見返す。
アウトプット・インプットを並行して行う。
追い込みの9、10月
問題集・実力診断模試 アウトプット中心
1日の勉強時間
会社から帰ってきてから、毎日1時間から1時間30分。
ゼロ勉の日(全く勉強しない日)は勉強を始めてから1日もありませんでした。
夜に飲み会がある日は、朝30分早起きして机に向かいました。
机に向かっている以外にも、通勤電車の中でもテキストを開いて復習をしました。
毎日少しだけでもいいから勉強する習慣が大切です。
各分野別の対策・勉強法と目標点数
宅建試験は大きく分けて「権利関係」「宅建業法」「法令上の制限」「その他の法令」4つの分野で構成されています。
権利関係
民法が中心。範囲が膨大で事例問題も多い。
時間をかけて勉強しても、得点しづらい。
公務員試験、行政書士、司法書士のステップとして、勉強をしている場合を除き、深入りは禁物です。
本試験では14問出題されるので、8点(6割)を目標にしましょう。
半分ちょっとできればOK!
宅建業法
宅建業者として働く上で絶対に押さえておかなければならない決まり事が出題されます。
つまり、基本中の基本の事項が出題されます。
テキストを一通り理解し、過去問や問題演習を3,4回繰り返せば、確実に点数が伸びる分野。
本試験では20問出題されるので、18点(9割)を目標にしましょう。
過去問をしっかり取り組めば、満点も狙えます。
法令上の制限
建築基準法や都市計画法など数字に関する暗記が必要な分野です。
赤シートなどを使って何度も目に触れ記憶に定着させる必要があります。
本試験では8問出題されるので、5問を目標にします。
その他の法令
税法、景表法など不動産取引に関する法令、土地・建物の基礎知識、統計問題が出題されます。
深い知識を問われるわけではないので、基本事項をしっかりと押さえておけばOKです。
統計問題は実力診断模試の予想問題に全てを委ねました。
税法はFPで勉強していた知識が役に立ちました。
本試験では8問出題されるので、6問を目標にします。
宅建の本試験で目指す得点
合計 37点
- 権利関係 8点
- 宅建業法 18点
- 法令上の制限 5点
- その他の法令 6点
この点数を確保できれば合格です。
「それぞれ分野、落としてもいい問題があるんだ」と、少しだけ余裕をもって構えましょう。
全てを理解する必要はない
どんな試験でも難題奇問に遭遇します。何のことだかさっぱり選択肢も確実にあります。
全ての選択肢の正誤を判断できなければ、正解できないかというとそんなことはありません。
宅建のようなマークシート試験では、正しい選択肢(又は間違った選択肢)の判断が一つでもできれば正解することができます。
「過去問&予想問題集」「直前予想問題」で何度も出題されている基本事項、テキストで「重要」と書かれている項目に繰り返し目を通しましょう。
前日・当日の朝は、基本事項を再チェックしましょう。
特に「数字」は完璧だと思っても、もう一度見直しします。
同じ問題は3回以上解く
同じ問題を絶対に間違えないことが合格への近道です。
新しい問題に手を出していても本試験で正解できなければ意味がありません。
まずは合格点を超えることが第一ですから、繰り返し問題を解いて一度出会った問題を間違えないようにすることが大切です。
私は試験直前の1週間は新しい問題には取り組みませんでした。
- 過去問&予想問題集
- 実力診断模試の予想問題
以前に間違えた問題を中心に何度も繰り返し解きました。
FP・宅建・社労士と資格試験に合格してきましたが、当日の朝、必ず実践してきたことがあります。
確実に正解できる問題を5問くらい用意して解くことです。
正解するクセをつける意味でも、問題を解くウォーミングアップの意味でも、をおススメします。
たとえ何度もやったことがある問題でも正解するのは気持ちいいものです。
試験直前・試験中の心構え
トイレに行く
少しでも不安要素を抱えて状態で試験に臨まないようにしています。
私は会場に着いてから1回、試験案内が始まる5分前にもう1回、トイレに行きます。
会場を後ろから見回す
試験部屋に到着したら、部屋の一番後ろに行き、部屋の広さを確認して深呼吸します。
自分が試験を受ける空間を把握することで、なんとなく落ち着く気がします。
できる問題から確実に回答する
試験が始まったらまずは得意な分野から始めます。
得意分野だからといって全問正解できるわけではないので、一つの問題に固執せずに、できない問題は後回しにします。
一問解いたら、一問ずつマークシートに記入する。
解答が一つずつ埋まっていくことで安心・自信がわいてきます。
宅建受験後の過ごし方
無料成績診断に申し込み
家に帰ってTACに無料成績診断をお願いしました。
41点と予想合格ライン(32-34点)を上回っていました。
特に宅建業法は全問正解で、重点的に勉強した成果が出たと言えます。
受験票・受験番号は大切
私は、いつの間にか受験票をなくしてしまい、受験番号が分からなくなっていました。
そうなると発表当日に合否確認できず、郵便待ちになってしまいます。
合否発表の翌日まで引っ張られてしまい、損した気分になりました。
受験票は大切に保存し、受験番号は念のため手帳などに控えておきましょう。
宅建に合格した感想
テキスト問題集も充実しているため勉強に取り組みやすく、難易度もそれなりにあるので合格したとき達成感がありました。
また勉強したことは、マンション売却のときに役に立ちました。
不動産業界で働くのであれば、宅地建物取引士の設置は法律で義務付けられているので、資格を持っていれば、就職・転職に役立ちます。
不動産業界で働く計画がある方、既に働いている方は、資格取得に挑戦してみる価値は大いにあります。