無効票になった投票用紙に衝撃をうける|開票立会人の体験談
選挙カーの運転手、候補者の影武者、開票立会人・・・
今まで全く選挙に関心のなかった私が、とある選挙に関わったときの体験談をまとめました。
私の貴重な人生経験をシェアしたいと思います。
▼ このページのコンテンツ
↓ ↓
中間発表
午後9時30分
開票開始から1時間が経ちました。
会場の視線が一点に向けられました。その先には・・
ホワイトボードに各候補者の得票数が記入されました。
この中間発表の数字は私が10分くらい前に確認した数字でした。
大きく抜け出した候補者はいませんでしたが、大きく取り残された候補者が出ていました。
立会人の動きは会場全員が見ている
束が回ってくる速度が遅くなってきたので、見物客ゾーンに目を向けると陣営の仲間が駆け付けていました。
仲間は最新状況のサインを送るように指示しているような動きをしました。
事前に打ち合わせをしていたわけではないので、暗号化されたサインを送ることはできません。
現在の順位や得票数をそれとなくサインを送ろうとしますが、見物客ゾーン全員の視線が向けられるような気がしました。
隣の立会人は事前にサインの打ち合わせしていたのか、区切りのいい得票数に達すると、慣れた感じでサインを送っていました。
開票所が静かになる
午後9時35分
気がつくと、読取分類機・計数機の稼働が止まっていました。
機械音と話声でざわついていた開票所が一気に静かになりました。
午後9時40分
200枚の束が回ってこなくなり、200枚に満たない束がポツリポツリと回ってき出しました。
無効票も回ってきました。
無効票には無効となる理由が書かれている
無効票も確認し表紙に押印します。
なぜ無効票なのか表紙に理由が記されていました。
どんなことが書かれていても立会人は目にすることができます。
中には何のためにわざわざ投票所にいったんだろうというものもありました。
「複数の候補者の氏名が書かれている」
山田太郎 と 佐藤花子 が候補者にいた場合、山田花子 や 佐藤太郎 と書かれているケースです。
半分ずつ票が入ることはなく無効票でした。
「全く関係のない人の氏名が書かれている」
友だちとふざけて書いたのか立候補していない人に2票入っていました。
「似顔絵が書かれている」
正しい候補者名を書いているのに枠内に似顔絵が書かれているので無効とされました。
「文字が汚くて読めない」
多少、乱雑な文字が書かれていても有効票になります。
無効票になるものは、よほどのものです。
「不満」
投票したいと思う候補者がいない。
特定の候補者のゴシップが書かれているもの。
「白票」
全投票数のうち0.98%が無効票で、無効票の半数が白票でした。
午後10時05分
全ての投票用紙の確認を終えました。
いよいよ開票結果が発表となります。
▼ 続きは
▼ コチラもご参考に