平成29年10月。 思いがけず まさかの3人目妊娠が発覚しました。
第三子を受け入れていく普通の夫婦の姿を「夫」の視点で描いています。
私たちと同じ境遇で苦しんでいる方、子どもを産むことは決めたけど不安な方の一助になれば幸いです。
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「待つか、動くか」出した答えは?
この日は母が健診に連れて行ってくれることになっていました。
後1時間もすれば母がやってきます。
「待つからいいよ」妻が言いますが、深夜に産婦人科に連れて行ったときと比較にならないくらい苦しそうです。
「連れてくから準備しといて」私は即決しました。
その日に訪問を予定していたお客様に連絡し日程変更をお願いしました。
会社にも連絡し一日休ませてもらうようお願いしました。
妻が苦しみだして10分で私の段取りは完了しました。
妻も産婦人科に今から向かうことを電話しました。
持っていく荷物の最終確認をし、戸締りをして、出発しました。
計ったかのように「彩り」が流れ始める
通勤時間帯で道は混んでいました。
車のオーディオから「彩り」が流れ始めました。
「この歌が終わる頃には到着しているから」車を急がせました。
「彩り」が終わると、産婦人科に到着しました。
時間は8時。苦しみだして30分でたどり着きました。
玄関からではなく夜間入口から院内に入りました。
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陣痛室ではなく分娩室へ
産婦人科に到着すると前回一夜を過ごした陣痛室ではなく、奥の分娩室に案内されました。
しばらく内診をするので私は陣痛室で待つことにしました。
私の母も遅れて駆け付けました。
立ち会い出産の意思確認
助産師さんに「ご主人、立ち会い出産はされますか?」と声をかけられました。
「はい、お願いします」そのつもりだったので、すぐに返事をしました。
今回の出産に実習生が同席することに同意するか聞かれました。
妻が同意したので、私は反対する理由もなく同意しました。
「分娩室に入りました。また連絡します。」
ラインとショートメールで妻の父母、妹たちに連絡しました。
前回の入院時同様に溶連菌の抗生物質の点滴を打ちました。
陣痛の波と赤ちゃんの心拍を確認する機械をとりつけました。
分娩室で流れる眠気を誘うBGM
分娩室に入ると妻は落ち着きを取り戻しました。
機械の数字をゆっくりと眺め陣痛の波がくると実習生がお尻をさすって痛みを和らげることが繰り返されました。
最初の1時間は時間が経つのがとても長かったです。
ジブリのオルゴールBGMが眠気を誘いました。
9時半になり妻がいったんトイレに行き、再び内診をするタイミングで陣痛室に戻りました。
陣痛の周期6~8分おきが2~3分おきに
9時半までは陣痛の周期は6~8分おきでした。
「遠のいたかも」と妻が油断していると陣痛の波がやってくる感じでした。
9時半の内診後、私が再び分娩室に入ると、陣痛の周期が2~3分おきになっていました。
実習生がお尻をさする回数が増えてきました。
妻は余裕の表情だったので「まだ機会を見る余裕もあるんだね、やっぱり3人目は違うね」と助産師さんに言われていました。
陣痛の周期は短くなっていますが緊迫した感じではありませんでした。
1時間が経ち10時半になり、再び内診をするため陣痛室に戻りました。
「産まれるのは午後になるのかな」とのんびりしていると、助産師さんに分娩室へ呼ばれました。
分娩台に上にいる妻の態勢がかわっていました。
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