毎年7月を迎えると、国家公務員の採用を思い出します。
私は2007年に国家公務員一般職試験(当時はⅡ種試験)に最終合格し、10月から地方出先機関で働き始めました。
国家公務員に採用される側はもちろん、採用する側の立場も経験させてもらいました。
採用する側が発する「公務員の採用面接」の情報は、いわゆるキャリア官僚と呼ばれるメッチャ優秀な人が書いた書籍くらいしか出回っていません。
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元採用担当者の経験談を情報発信したい
ノンキャリアの国家公務員が採用関係の書籍を書く機会などほとんどないと思います。
たとえ人事課の部署を離れても、在職している限り、SNSなどで情報発信するだけでも気を遣います。
現在、私は国家公務員を退職し民間企業で勤めています。
「人前で話をするのは苦手、特に面接なんて…」
という普通のスペックな人間です。
だからこそ、上からでも下からでもない、皆さんと同じ視点に立った情報発信ができると考えております。
守秘義務には気を付けつつ、面接に思い悩む採用される受験生、誤解されがちな採用する官庁の双方にメリットのある情報発信することが私の使命と考えています!
▼ 記事一覧
国家公務員 一般職試験(私の時はⅡ種)のスケジュールは?
一次試験 筆記試験(教養試験と専門試験)
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一次試験に合格
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二次試験 人事院での人物試験(面接)
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(二次試験と並行)官庁合同説明会、官庁ごとの説明会への参加
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二次試験 最終合格
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官庁ごとで行われる最終面接 → 採用or不採用
二次試験の最終合格発表後すぐに採用面接が全て終了するとは限りません。
退職などの欠員、急な増員、内定辞退があれば、秋口や年明けでも採用のチャンスが巡ってきます。
実際に、私の官庁でも、クリスマス前や年明けに、面接を行ったことがあります。
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最終合格の決定方法とは?
最終合格とは?
二次試験に合格し国家公務員一般職として働く資格を得ることです。
官庁に採用されることではありません。
各試験の配点は?
受験生時代に計算した仮説を採用担当者になったときに確かめました。
教養試験(2/8)
専門試験(4/8)
論文(1/8)
人物試験(1/8)
上記の合計が最終点数
教養試験・専門試験の点数の決め方は?
いったん1問1点でそのまま点数を計算します。
平均点や標準偏差を出します。
そのままの点数、平均点、標準偏差から標準点を計算し、それが教養試験・専門試験の持ち点になります。
論文・面接の点数の決め方は?
A~E評価を決定します。
A ◎点
B ○点
C □点
D △点
E 足切り
評価ごとに配点が設定され持ち点になります。
足切りとは?
たとえ専門試験がパーフェクトでも教養試験が一定点数を下回ると足切りとなり不合格になってしまいます。
たとえ教養試験や専門試験がパーフェクトでも人物試験でE評価になると足切りとなり不合格になります。
私のいた官庁から人物試験の面接官に行った者は、
「ちょっとこの子はというのもいたけど、Eはよーつけきらんかった」
と言ってました。
ちなみに私の人物試験の結果は、後で逆算するとD評価(できれば採用したくない)だったようです( ;∀;)