新規の顧問契約、立ち上げを任される。立ち上げの手順|税理士事務所職員の経験談

私は、所長である税理士先生も含め5人以下の税理士事務所職員として働いています。

税理士事務所職員として働いて得た経験を記事にまとめています。

 

税理士事務所に入社してから3か月が経った10月、担当をもつことになりました。

そんなとき、税理士先生から「新しく顧問契約を結んだから立ち上げをやってくれないか」と言われました。

↓ ↓

新規の関与先の立ち上げの流れ

新しく顧問契約を結ぶと立ち上げを行うことになります。

立ち上げは以下の流れで進めていきます。

  • お客様の基礎情報・勘定科目体系を入力
  • 会計伝票入力を通じてお客様を知る
  • 会計システムの導入

 

お客様の基礎情報・勘定科目体系を入力

新規の関与先と言っても、会社設立(個人事業開始)して間もないところもあれば、既に何年も事業を行っているところあります。

 

今回のお客様は創業から20年以上が経過した会社で今まで依頼していた税理士が高齢で引退して新しい税理士を探していました。

既に何年も事業を行っている場合、税務署等への届出書類・直近の申告書・決算書があるので、これらの資料を全てお預かりします。

 

税理士事務所内でのみ稼働できるシステムにお預かりした資料をもとにお客様の基礎情報や勘定科目体系を入力します。

 

会計伝票入力を通してお客様を知る

現金出納帳、レジシート、領収書、預金通帳、賃金台帳、月締めの請求書 etc…

 

会計資料を預かり、事務所内でのみ稼働できるシステムで会計伝票を入力します。

日々の取引やお金の流れを把握することで、お客様を知ることに繋がります。

 

お預かりする会計資料は、直近の事業年度開始日以降のものです。

 

私の事務所ではお客様が持っている会計システムで入力した会計伝票は活用して、入力していない月から入力することになっています。

今回のお客様は9月決算で事業年度開始日より全く会計伝票を入力していなかったので昨年10月から9月までの12か月分会計伝票を入力する必要がありました。

 

担当をもつようになったとは言え3社で事務所にいる時間も多かったので集中して入力できました。

最初の月は丸1日かかりましたが、次第に取引・お金の流れを掴んでからは半日、2時間とスピードアップしました。

 

会計資料だけでは判断できない取引については、一覧表を作成して、お客様のところに伺い聞き取りしました。

他の業務をこなしつつ2週間かけて、1年分の会計伝票の入力を完了しました。

 

申告書・決算書の作成

今回のお客様は9月決算で11月末までに申告書・決算書を作成して申告する必要がありました。

そのため、1年分の会計伝票を入力した後、すぐに申告書・決算書の作成に取り掛かりました。

 

なお、決算を迎えていない場合は、申告書・決算書の作成をする必要はないので、次のステップに進みます。

 

会計システムの導入

預かった会計資料をもとに会計伝票を入力し終えたら、お客様の会社で使ってもらう会計システムの初期設定を行います。

事務所でのみ稼働できるシステムからデータ移行できるのですが、不十分です。

 

私の事務所ではお客様に会計伝票を入力いただきますが、何も登録されていない会計伝票を一から入力できるお客様はほとんどいません。

そこで、よく発生する取引の会計伝票を登録する必要があります。

 

会計伝票を最大1年分入力する中で、よく発生する取引を把握しておき、登録する会計伝票を検討します。

なんでも登録すると使いづらくなってしまい混乱してしまうお客様もいるので、あまり発生しない取引は「仮入力」という会計伝票を登録しました。

 

初期指導

よく発生する取引の会計伝票の登録を終えたら、お客様のパソコンに会計システムをインストールして、システムの操作方法を教えます。

 

実際に会計資料をみながら、登録された会計伝票のどれを選べばいいか説明して、入力してもらいます。

何日分か入力したら現預金の実際の残高と会計システムの残高が一致しているか確認方法を説明します。

 

毎月一回は必ずお伺いして、実際にシステムを使って困ったことはないか確認したり、会計伝票を追加で登録したり、会計指導を行います。

 

立ち上げは勉強になるし、担当数が増える

先生に「立ち上げをやってくれ」と言われたときは戸惑いましたが、本当に勉強になります。

立ち上げが終わると、そのまま担当関与先になります。

 

今回の9月決算の会社の立ち上げが完了すると、個人事業主・10月決算の会社と立ち上げを任してもらいました。

一件一件確実にこなしていくことで先生から信頼してもらえるようになります。

 

▼ 続きは・・近日公開

 

▼ コチラもご参考に

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