税理士事務所に採用されてから担当関与先をもつまでの流れ・期間

私は、所長である税理士先生も含め5人以下の税理士事務所職員として働いています。

税理士事務所職員として働いて得た経験を記事にまとめています。

 

今回は税理士事務所職員に採用となり、担当関与先をもつまでの経験談です。

↓ ↓

入社前の私が抱いていた 税理士事務所職員のイメージ

入社前の私は税理士事務所職員について次のようなイメージを持っていました。

  • 事務所内で会計伝票を入力するのが主な仕事
  • お客様の事業所に税理士先生と一緒に同行する
  • 年末調整や確定申告の時期は忙しい
  • 職員全員が税理士試験合格を目指し、税理士になることを目標としている

イメージ通りだったこともありますが、イメージとは全く違うことも多かったです。

 

面接で先生に言われた税理士事務所の職員像

面接のとき「採用となったら【営業事務】として働いてもらう」と先生に言われたことが印象に残っています。

 

事務所内でパソコンで事務作業をするだけでなく、一人でお客様のところに訪問してもらうから営業職の側面もある。

営業と事務、両方やってもらうことになるからハローワークの求人票は【営業事務】という職種で募集をかけたんだよ。

 

この他に「税理士事務所で働くのであれば一生勉強し続ける必要がある」と言われたことを今でも覚えています。



事務所で会計伝票の入力

7月頭に面接をうけて、7月中旬より働き始めました。

まずは事務所内で会計ソフトをつかって会計伝票の入力をするように先輩職員から言われました。

 

会計ソフトには、定期的に発生する取引に関する会計伝票が登録されているので、まずは登録されている伝票だけ入力するように言われました。

登録された伝票の入力に慣れたら、過去に入力した会計伝票の参照方法を教えてもらい、登録されていない伝票は過去に入力された伝票をもとに入力をしました。

 

現金出納帳残高や預金通帳残高と会計ソフトで集計されたデータと一致しているか確認する方法を教えてもらいました。

 

4~5社、会計伝票の入力する内に、会計伝票の入力、残高とデータの確認は一通りできるようになりました。

 

共済組合の伝票入力と日商簿記の知識

先生には面接のときに話しましたが、先輩にはできるだけ期待をもたれないように、共済組合で伝票入力をしていた経験、日商簿記2級の資格をもっていることは黙っていました。

 

システムは違えども複式簿記で伝票入力をしていたので早く順応できましたし、日商簿記の知識も役に立ちました。

 

先輩が予想しているよりも早く「終わりました」と報告していたので、ある程度の経験と知識があることはすぐにバレました。

 

先輩とお客様の事業所に同行

入社して半月ほど経過したタイミングで先輩にお客様の事業所に同行させてもらいました。

 

入社してからは事務所内で仕事をしていましたが、先輩はちょくちょく外出しているのに対し、先生は事務所にいることに気が付きました。

入社前、税理士事務所職員は「お客様の事業所に税理士先生と一緒に同行する」と思っていたのですが、職員一人でお客様の事業所に行くのだということを薄々感じていました。

 

お客様の事業所では次のことをしました。

  • 社長や経理担当者へのあいさつ
  • お客様が入力した会計伝票のチェック
  • 会計伝票を全てチェックし終えた後、月次データを確定させる処理

いずれは私に担当を引き継ぐ予定のお客様については、訪問する回数が増えるにつれて、先輩は私がチェックする様子を後ろから黙って見ていました。もちろん、質問すると教えてくれました。

3ヶ月いろいろな会社に同行させてもらう内に、チェックから月次データの確定まで不安ながらもできるようになりました。

 

後ろで様子を見ていると思いきや

会計伝票をチェックする間、後ろからじーっと見ていると思っていましたが、そうではなかったようです。

最初のうちは心配そうに見ていたようですが、「慣れてきて大丈夫だと思うようになってからはスマホをいじっていたよ」と笑いながら話してくれました。

 

法人の申告書・決算書を作成

入社から3か月が経った10月。

8月に決算を迎えた法人の申告書・決算書を作成してみるよう先輩に言われました。

 

6月決算・7月決算の法人は先輩が作成した申告書・決算書をチェックさせてもらいました。

もちろん内容は分からないので、数字が一致しているか、申告書・決算書がどういった構成になっているか、をチェックしました。

 

先輩に言われるがまま、システムに必要項目を入力していきました。

前期・前々期に作成した申告書・決算書、決算整理の会計伝票を参考にして、同様の処理を行いました。

 

完成した申告書・決算書を先輩にチェックしてもらい、差し戻しを食らい手直しをして、最終的に先生の承認を得ました。

先生の承認をもらったら、申告書・決算書を清書して、お客様に署名押印をいただく準備をします。

 

その後、お客様の事業所に行って、決算内容の報告、納税額のお知らせをして、署名押印をいただきました。

先輩が決算内容の報告をして、私は納税額のお知らせと納付書を渡しました。

 

署名押印をいただきたら事務所に戻り、電子申告しました。

電子申告を終えたら完了報告書を印刷して決算書ファイルに綴り完成です。

 

決算書ファイル 紙をしっかり揃えること

決算書ファイルを綴るため穴あけパンチをしようとすると、先輩に紙の位置がバラバラにならないように紙をトントンするように言われました。

何度もトントンしてピシャっと揃えたら穴あけパンチで穴をあけました。

100枚ほどの書類に穴をあけるのは気持ちよく、ピシャっと製本された決算書ファイルは見栄えがよかったです。

 

入社から担当関与先をもつまでの期間

事務所で会計伝票の入力・先輩とお客様の事業所に同行・法人の申告書・決算書を作成という一連の流れを体験して、担当関与先をもつことになりました。

入社から4か月目の11月、一人で担当関与先に伺うことになりました。

 

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