私が税理士事務所で担当するお客様が「家賃支援給付金」を申請しました。
あるお客様は申請から2週間でスピード入金。
一方で別のお客様は、申請から1か月半が過ぎても未入金。
ここまで差が出てしまった理由について考察します。
▼ このページのコンテンツ
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家賃支援給付金 2週間でスピード入金
申請から入金までのスケジュール
- 家賃支援給付金の申請日:9月2日
- お振込手続き中の通知:9月14日
- お振込手続き完了の通知:9月16日
- 家賃支援給付金の入金日:9月16日
申請者
- 特例適用なしの法人
- 2020年5月、前年比50%減少
対象物件
- 賃貸借契約書あり
- 賃貸借契約期間:2020年2月1日~2020年12月31日
- 賃貸人・賃借人に変更なし、管理会社なし
- 倉庫
- 賃料は月払い、変動なし、銀行振り込み
添付書類
- 賃貸借契約書
- 通帳の表紙と6、7、8月の振込が分かるページ
- 給付金の受取口座の通帳の表紙、給付金の受取口座の通帳の1・2ページ目
- 法人税の確定申告書(電子申告・受付番号印字)
- 法人事業概況説明書の表面・裏面
- 受信通知
- 2020年5月の売上台帳
- 誓約書
▼ 申請内容のPDF
スピード入金の理由
2020年2月に賃貸借契約を結び、契約期間に2020年3月31日と申請日(9月2日)が含まれていました。
賃貸人・賃借人のいずれも契約書のとおりで、賃料も契約書の金額通り毎月振り込まれていました。
非の打ち所がない状態なので、審査もスムーズに行われ、2週間のスピード入金となったと考えられます。
家賃支援給付金 申請から1か月半が過ぎても未入金
申請のスケジュール
- 家賃支援給付金の申請日:8月5日
- 不備の連絡(1回目):8月24日
- 不備の連絡(2回目):8月28日
申請者
- 特例適用なしの個人事業主
- 2020年7月、前年比50%減少
対象物件
- 賃貸借賃貸借契約書あり
- 賃貸借契約期間:2014年6月1日~2015年5月31日
- 1年ごとの自動更新、更新覚書なし
- 賃貸人・賃借人に変更なし、管理会社あり
- 賃料は月払い、変動なし、現金支払い
添付書類
- 賃貸借契約書
- 賃貸借契約等証明書(2019年6月1日~2020年5月31日)
- 賃貸借契約等証明書(2020年6月1日~2021年5月31日)
- 5,6,7月に家賃支払いに対する領収書
- 給付金の受取口座の通帳の表紙、給付金の受取口座の通帳の1・2ページ目
- 所得税の確定申告書第一表(電子申告・受付番号印字)
- 所得税青色申告決算書1枚目、2枚目
- 受信通知
- 2020年7月の売上台帳
- 運転免許証の表面・裏面
- 誓約書
不備の理由
当初の賃貸借契約期間は「2014年6月1日~2015年5月31日」で1年ごとの自動更新の条項がありました。
私は自動更新の条項があるので、2020年3月31日および申請日(2020年8月5日)のいずれも有効な契約書と思っていました。
しかし「契約期間が有効でない」という不備メールが8月24日に届きました。
コールセンターに問い合わせたところ「自動更新の条項があったとしても、更新後の契約期間が記載された覚書が必要」と言われました。
また「覚書等を作成していない場合は、賃貸借契約等証明書を作成し提出する」ように言われました。
- 「2019年6月1日~2020年5月31日」の契約が有効であることの賃貸借契約等証明書
- 「2020年6月1日~2021年5月31日」の契約が有効であることの賃貸借契約等証明書
2種類の証明書を作成して、8月24日に訂正の申請しました。
しかし、8月28日に2度目の不備メールが届きました。
間違いが思い当たらなかったので、8月24日にした訂正申請をそのまま8月28日に再申請しました。
- 当初の申請に不備があったこと
- 賃貸借契約等証明書を利用して訂正の申請を行ったこと
- 訂正1回目の内容のまま、訂正2回目を申請したこと
これらが時間がかかっている要因と考えられますが、2週間でスピード入金されるケースもある中、さすがに時間がかかりすぎです。