保険会社の調査官と事故現場検証、報告をうけて示談交渉へ!交渉の争点は?|もしも交通事故を起こしてしまったら

師走のある日。会社でお昼休憩にカップラーメンを食べるため、お湯を注ぎ、待っていました。

そんなとき、妻から電話がかかってきました。

 

「事故しちゃった、どうしよう」

動揺する妻の声を聞き背筋が凍りました。

 

事故現場、事故後の対応について体験談をまとめました。

↓ ↓

保険会社の調査員と現場検証

新年を迎え、保険会社の最初の営業日に、現場検証の日程調整をLINEメッセージで送りました。

 

妻も参加予定でしたが体調を崩し、私ひとりで対応することになりました。

 

保険会社には「当事者である妻にも立ち会ってほしい」と言われましたが、「情報は全て共有できている」と伝えたところ、妻が不在でもよいことになりました。

 

現場検証を行った時間帯

現場検証は交通事故が発生した時間帯に行われました。

12時。会社のお昼休みになったらすぐに事故現場に向かいました。

 

事故現場に到着すると既に車が1台とまっていました。

長身で眼鏡をかけた40代後半の男性が現場をウロウロしていました。

 

私が車をとめて外に出ると男性が近寄ってきました。

男性は保険会社の調査官でした。

 

名刺を渡されると現場検証がはじまりました。

 

聞き取り(1)妻が車を運転しはじめて衝突するまでの様子について

妻が車を運転しはじめて衝突するまでの様子について聞き取りが行われました。

 

運転しはじめて一時停止するまで何キロで走行したか?

一時停止するまではアクセルを踏まずブレーキペダルを調整しながらクリープで歩くスピードで走行。

 

道路のどの位置を走行したか?

道路の右寄りを走行。

 

相手の車を確認できたか?

相手の車が奥の道路を直進する姿が見えた。

 

一時停止したであろう位置は?

一時停止後にどのような景色がみえたか?

一時停止は白線上で、まずは左方の安全確認を行い、車がこないことを確認した。

 

一時停止後に相手の車は見えなかったか?

どのくらい一時停止したか?

3~4秒後に右方の安全確認を行おうとしたところ、衝突したため、一時停止後に相手の車は見えていない。

 

聞き取りしながら道路の長さを図ったり、線を引いたり、していました。

 

聞き取り(2)衝突後の様子について

続いて衝突後の様子についても聞き取りが行われました。

衝突した後の相手の車がどのように動いたか?

相手の車は大きくふくらみ、その後、戻ってきて停車した。

 

衝突した後の自分の車がどのように動いたか?

自分の車は衝突しても吹き飛ばされるような大きな衝撃はなかった。

衝突後に力が抜けてブレーキペダルから足が離れて、ヨロヨロと車が動いた。

 

ここでも聞き取りしながら道路の長さを図ったり、線を引いたり、していました。




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現場検証にかかった時間

現場検証にかかった時間は30分程度でした。

昼休みの時間内に会社に戻ることができました。

私からの聞き取りが終わった後も調査官は現場の写真を撮っていました。

 

現場検証の報告

現場検証から1週間が経ち、保険会社から現場検証の報告について電話がありました。

 

考えられる事故状況

妻の車両と相手の車両の事故による損傷を検証した結果、考えられる事故状況は2つあるとのことでした。

  1. 一時停止していた妻の車両に相手の車両が左にハンドルを切って衝突した。
  2. 一時停止していた妻の車両の前方を相手の車両が通過する際に妻の車両が動き衝突した。

1のケースであれば、衝突後に相手の車両が反対側に大きくふくれたことと矛盾します。

1のケースの可能性は考えられません。

 

「一時停止はしていたけれど、少しブレーキを離してしまい動いて衝突してしまった」2のケースと考えるのが自然です。



相手の走行位置に対する疑問

妻が動いてしまい衝突してしまったので、過失があることには納得しました。

しかし、相手の走行位置については、納得できませんでした。

 

妻はブレーキを離した程度なので、50センチメートルも前進していません。

 

フロントバンパーの擦り傷のみでエンジンの損傷は全くなかったことも、ほとんど前進しなかったことを裏付ける根拠となります。

 

相手は「妻の車に気づいていた」と証言していたけれども、気づいていたら衝突しないために、妻の車両を避けて走行するはずです。

対向車はなく、反対側の縁石までは2メートル以上ありました。

 

相手は妻の車両に気づいておらず、きちんと前方の安全を確認しながら運転していなかったのではないか?

 

これが、私が納得いかない原因でした。

 

道路外から道路に侵入する車両と道路を走行する車両が接触したときの過失割合

このケースの原則的な過失割合は

  • 道路外から道路に侵入する車両 80
  • 道路を走行する車両 20

インターネットや書籍で事例を確認しましたが、道路外から道路に侵入する車両が侵入開始するため動き始めているケースばかりでした。

 

「ブレーキを離した程度で50センチメートルも前進していない」

「侵入する車両への接触回避が行われていない」

といった今回のようなケースで、原則的な過失割合が適用されるのはあんまりではないかと思いました。

 

相手への示談交渉内容

  1. 妻の車に気づいていたというが、どの時点できづいていたか?
  2. 気づいた後に、道路のどこを走行していたか?
  3. 妻の車両に接触を避けるための走行位置だったと言えるか?

以上の質問への回答を求めました。

 

妻の車に気づいておらず接触回避のための努力をしていないのであれば、過失割合を70:30ないしは75:25で考えてほしい。

 

保険会社の専任担当者に伝え、相手の回答を待ちました。

▼ 続きは・・

▼ コチラもご参考に

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