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売上倍増したのに資金繰りに苦労した話 ”その節税が会社を殺す お金に強い社長がコッソリやってる節税&資金繰りの裏ルール31”(4)

投稿日:2019年4月21日 更新日:

2018年5月に出版された

 

その節税が会社を殺す お金に強い社長がコッソリやってる節税&資金繰りの裏ルール31(著者:松波 竜太)

個人事業も含む中小零細企業の顧問先企業を訪れ肌で感じた経験をふまえながら、本書の内容を紹介します。

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売上倍増して資金繰りに苦労した話

顧問先の中でも急に融資の案内がこなくなったという会社がありました。

 

右肩上がりで売上を伸ばしている会社でした。

 

売上を今の倍にするんだ!

 

機械導入、人材確保、広告宣伝に次から次に資金を投じていきました。

銀行がどんどん貸してくれるので借入金額が膨らんでいきました。

 

社長の目論見どおり売上は倍になりました。

しかし経費が倍以上になり赤字決算となってしまいました。

 

ここで入ってくるお金(売上)ではなく出ていくお金(経費)に目を向けられたらよかったのですが・・・

売上第一主義。何度言っても経費管理の重要さを理解してくれませんでした。

 

赤字決算の翌期、キャッシュが明らかに不足する事態に陥りました。

決算書をもって銀行に借入申込に行きました。

 

銀行の担当者は難しい顔をして言いました。

「試算表をだしてもらえますか」

 

私は最新の試算表を会社にお渡ししました。

正直、難しいだろうなと思いました。

 

試算表に計上されている最新の業績も売上は伸びているけれど、経費がそれ以上に増えて赤字幅が拡がっていたからです。

なんとか融資はおりましたが、希望していたものより厳しい条件になってしまいました。

 

2期連続赤字は大きなマイナス

 

2期続けて赤字決算となるとたとえ売上が伸びていようとも銀行は評価してくれない。

入ってくるお金よりも出ていくお金を管理できなければ、自分の首を絞めてしまう。

 

改めて実感させられた出来事でした。




.

法人税との付き合い方

本書では、

法人税とは融資を受けるための金融運用の一部

と考えています。

 

そんな考えをもった顧問先はほとんどいません。

法人税は絶対に払いたくない!という社長がほとんどです。

 

法人税を払わないために合法的にできることは限られています。

その多くが現預金を社外流出させてしまうものです。

 

社外流出しない代表的な節税は役員報酬を引き上げることです。

 

しかし、役員報酬を引き上げると、個人の所得税・住民税が増税となり、社会保険料が本人負担分・会社負担分ともに増加します。

所得税・住民税・社会保険料分が社外流出してしまいます。

 

役員報酬を据え置きにして法人税を払うのと、役員報酬を引き上げて所得税・住民税・社会保険料を上乗せして払うのでは、後者の方が、社外流出額が大きくなる可能性もあります。

 

最終的に現預金が一番手元に残るようにしましょうよ。と説明するとようやく法人税の納税を考えてくれるようになりました。

 

苦しい時期を経験し、自分の身銭を投入している社長が多いです。

だから素直に法人税を払いたくない気持ちはよく分かります。

 

現実としては金融運用の一部と実感できるようなステージまで上がっていくためには乗り越えなければならない壁が大きすぎるのではないかと思います。

 

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