国家公務員共済組合の共済貯金・個人年金・共済貸付|国家公務員 キャリアガイド(35)

私は2007年の近畿地区の国家公務員一般職試験(当時のⅡ種試験)に合格し、同年10月から出先機関で働くことになりました。

2016年3月に自己都合退職するまでの8年半の公務員生活を記事にまとめました。

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給与天引きのデータを作成

毎月5日までに毎月16日に支給される給与から共済組合関係で天引きするデータを作成し、同じ人事課内の給与担当者に提出しました。

 

給与から天引きするものは掛金・共済貯金・個人年金・財形貯蓄・共済貸付金がありました。

係員は共済貯金・個人年金・財形貯蓄・共済貸付金の管理をしていました。



共済貯金・個人年金・財形貯蓄

共済貯金・個人年金は省の共済組合独自で行っているものでした。

 

今は分かりませんが貯金の運用利率はとてもよく、増額・減額も簡単にでき、一時払い出し・中途解約のペナルティもありませんでした。

 

個人年金も運用利率はよかったのですが、生命保険料控除の個人年金保険控除に該当するので、一時払い出しもできず、中途解約のペナルティもありました。

 

財形貯蓄は民間企業で取り入れられている制度と同じもので、給与天引きしたお金を銀行や証券会社等に振り込んでいました。

 

他官署に人事異動になった場合

共済貯金・個人年金・財形貯蓄は異動しても原則引き継ぐことができます。

異動前の官署に天引きする金額等の情報提供をうけてエクセルで作ったデータベースに打ち込んでいました。

 

新規加入・増額

貯金・個人年金は年に2回、財形貯蓄は年に1回、新規加入や増額のメール周知も行いました。

 

私は担当になった機会に共済貯金に加入しました。

5年かけて貯めた貯金は全て鹿児島移住のための引っ越し費用に消えていきました( ;∀;)

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共済貸付

共済組合は共済組合員(職員)に対し金銭の貸付を行うことができます。

 

共済貸付の種類

利用目的が限定されている貸付

住宅資金・教育資金・結婚資金・医療費・葬祭費用

 

利用目的が限定されていない貸付

一般貸付

 

貸付の限度額

申し込みする貸付の種類、月々の俸給・手当の額、申し込み時点での既存の貸付残高や返済額によって限度額が定められています。

申し込み時点の貸付残高は共済組合が貸付した分に限られ、民間貸金業者の貸付は含まれませんでした。

 

返済方法

給与天引きで返済します。

 

元金とともに利息も徴収します。

利息は利用目的が限定されている貸付は2%程度、利用目的が限定されていない貸付は5%程度に設定されていました。

 

また退職時点で貸付金が残っている場合は、退職金から天引きして返済します。

 

申し込みから貸付実行まで

利用目的が限定されない貸付は、毎月5日頃に申し込みがあれば当月中に貸付実行していました。

利用目的が限定されている貸付は、利用目的を裏付ける書類を用意する必要があるので、希望日の前月に事前相談にきてもらいました。

 

その月の貸付実行予定額が、給与天引きされて入金される返済額内であれば、返済額を原資に貸付を実行します。

その月の貸付実行予定額が、給与天引きされて入金される返済額を超える場合は、本部に資金回送してもらいます。

 

不安だからちょっと多めに回送してもらうことは通用せず、根拠書類を提出する必要がありました。

貸付実行後の事務処理

借用書に日付とサインを書いてもらい、返済台帳で管理していきます。

 

人事異動で他官署に転出する職員

別の局に異動する場合、貸付残高と借用書をはじめとした書類を移管し、別の局で給与天引きを行います。

 

貸付希望者はいつも同じ人!?

一人で10件も貸付をうけている方、半年に1回借り換えする方、など貸付希望の組合員は決まっていました。

 

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