2016年10月に出版された
アルバイト・パート[採用・育成]入門―――「人手不足」を解消し、最高の職場をつくる(著者:中原 淳)
統計データをベースに「アルバイト・パートを採用し辞めさせない職場づくりのヒント」がたくさん掲載されています。
国家公務員採用担当者の経験、税理士事務所で関与先企業を毎月訪問し肌で感じる現場の実態を踏まえながら本書のキーワードを読み解いていきます。
▼ 記事をはじめから読むときは
人手不足時代到来、中小零細企業の社長の声を聞いてみると
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職場で本当に求められているコミュニケーションとは!?
アットホームな職場「のれる」人は残る。そうでない人には「重く」感じる。
学生時代に働いたコンビニはアットホームな職場でした。
勤務が終わってもバックヤードで話をしたり、競馬の予想をしたりしていました。
プライベートでのお付き合いもあり、パートさんの子どもと一緒にポケモンの映画を一緒に見に行ったり、野球観戦に行ったりしました。
妻との出会いもこのコンビニで仕事終わりに遊びにいったことがきっかけでした。
私はアットホームの真ん中にいたので居心地がよく、就職まで続けることができました。
そんな私も別のアルバイト先では、既に出来上がっているアットホームな空気に入ることができずに、長く続けることができませんでした。
最初から個人的なことを詳しく聞いてきて、介入されている感じが不快でした。
次々とイベントを企画して「当然参加するよね」という空気が負担でした。
コンビニは無理強いされることなくいつの間にかアットホームな職場になじむことができましたが、別のアルバイト先では無理矢理仲間に加えようとしている感じが重荷になりました。
まずは職場にきて楽しく仕事をしてもらうことが第一です。
仕事上でのコミュニケーションをしっかりとれば疎外感を感じさせることはありません。
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職場改善につながるコミュニケーションを意外と求めている。
「パート・アルバイトがどのようなコミュニケーションを求めているか」という調査を行ったところ
「職場をよくするための真面目なコミュニケーションを求めている」
という回答が最も多い結果が出ました。
コミュニケーションというと雑談をイメージしますが、職場でのコミュニケーションはあくまでも仕事に関することがベースになると考えていいようです。
アットホームな職場でも話をしましたが、プライベートへの急激な介入は重荷になってしまいます。
仕事のことで意見を出し合い、楽しく仕事ができるようになれば自然とプライベートなことも含めてコミュニケーションをとれるようになってきます。
税理士事務所で様々な業種のお客様とコミュニケーションをとりますが、会話のきっかけは降ってわいたような雑談ではなく、仕事に関する話題です。
前回訪問時に盛り上がった話題、職場環境で目に留まった変化、会計や税に関する数字の報告など取っ掛かりを用意します。
取っ掛かりを用意しておけば後はお客様の方から話したいことがあれば次々と話をしてきます。
職場改善につながるコミュニケーションでも、
- 前回話し合ったことの振り返り
- 職場内の変化
- 売上・客数・入荷数
などを取っ掛かりにできると思います。
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▼ パート・アルバイトさんが職場に求めている理想の人間関係が見えてくる!
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