人事異動のカギを握る身上調書とは?|国家公務員 キャリアガイド(32)
私は2007年の近畿地区の国家公務員一般職試験(当時のⅡ種試験)に合格し、同年10月から出先機関で働くことになりました。
2016年3月に自己都合退職するまでの8年半の公務員生活を記事にまとめました。
▼ 記事一覧
▼ このページのコンテンツ
↓ ↓
身上調書を提出
身上調書とは1年に一度、人事課に提出する「今後の人事異動の参考につかう書類」です。
提出はあくまでも任意で強制ではありませんが、私は毎年提出していました。
身上調書の提出時期
私のいた官署では、10月下旬に提出案内があり、11月中旬が提出期限となっていました。
身上調書に記入すること
身上調書には、本人のこれまでのキャリアや保有資格、家族の状況、異動希望の有無、希望する部署などを記入します。
身上調書に本局への異動希望を書いてみた
支局の業務内容や人間関係に不満はありませんでしたが、片道1時間半の通勤がネックでした。
子どもが3,1歳と小さく、私も妻も両親も近くに住んでいなかったので、子どもが病気になると妻一人では対応が困難でした。
加えて上の子どもが春から幼稚園に入園するため、通勤時間30分の本局に勤務したいと思っていました。
そこで身上調書に「子どもが幼稚園に入園するため、緊急で自宅に帰らなければいけないときに、支局からでは対応が遅れてしまうため、自宅から近い本局に異動したい」と正直に書きました。
希望が全て聞き入れられるわけではない
身上調書に異動したい、異動したくない希望を書いたからと言って、もちろん希望が全て聞き入れられるわけではありません。
私のケースは、異動を希望する理由も異動しなければ仕事を辞めなければならないレベルのことではありませんでした。
確かに片道1時間半もかかる支局は急いで自宅に帰らなければならないとき非常に不便ですが、妻は専業主婦で自宅にいるので対応できないことはないからです。
また課長は支局に赴任して2年目だったので「地域手当の異動保障」の関係から異動することが確実でした。
部署は課長と私の2名体制、部署を総替えすることは現場体制にも支障をきたしてしまうので、私が支局に残留にして課長が本局に異動することになるだろうなと思っていました。