2016年10月に出版された
アルバイト・パート[採用・育成]入門―――「人手不足」を解消し、最高の職場をつくる(著者:中原 淳)
統計データをベースに「アルバイト・パートを採用し辞めさせない職場づくりのヒント」がたくさん掲載されています。
国家公務員採用担当者の経験、税理士事務所で関与先企業を毎月訪問し肌で感じる現場の実態を踏まえながら本書のキーワードを読み解いていきます。
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人手不足はますます深刻に
2025年 583万人の人手が足りなくなる。より深刻化する。
街のいたるところで「スタッフ募集」のポスターを貼ったお店を目にします。
税理士事務所の仕事で関与先を訪問すると、社長から「人手不足で困っている。いい人はいないかな?」と相談されることが年々増えてきました。
今後、ますますその傾向は拡大していくと本書の統計データは示しています。
株式会社武蔵野の社長、小山昇氏も著書「会社を絶対ダメにしない社長の超鉄則」で次のように述べています。
・人口減少社会で人が「楽して稼げる仕事」へどんどん流れていく。
・人が辞めても、また新しい人を採ればいい。発想は通用しなくなった。
雇用に関する時代の変化に対応できなければ会社の存続すら危うい。と考えるべきでしょう。
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「すぐに辞めてやろう」と思って面接を受けに来る人はいない。
「求人を出しても面接の問い合わせもない」という話を社長から聞きます。
そんな引く手数多の時代に、わざわざ問い合わせし面接を受けにきてくれる人は、貴重な存在と考えなければなりません。
自分で選んで問い合わせしているわけなので「ここで働いてみてもいいかな」と面接を受けに来る時点では思っています。
面接を受けに来てくれる絶対数が減っているわけですので、晴れた内定・働くことになったら辞めさせない努力が必要です。
アルバイトの早期離職はきわめて非効率。金銭・時間のムダ、人手不足でモチベーションが低下する。
正社員もアルバイトもすぐに辞められてしまうと本当に非効率です。
民間の求人サービスを利用すると数万から数十万単位の利用料を払わなければなりません。
会社の売上規模によっては、一時的に収支、資金繰りがかなり厳しくなります。
私が担当する関与先様でも「今月はなんでこんなに損失が出たんだろう?」と数字をチェックしていくと求人サービス利用料が計上されていました。
さらに、人を雇うためには時間もかかります。
面接・入社後の書類手続き・入社後の教育
入社直後は雇ったことによる利益よりもコストの方がかかるのは当然で、時間の経過とともに利益を生み出していくものです。
すぐに辞められると周りのモチベーションも下がってしまいます。
自分の手を止めて教えてくれた先輩のショックは計り知れません。
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