2012年8月に出版された
きみたちはどう迷うか: これからキャリアを築くために必要なこと(著者:酒井穣)
ブックメモです。
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この本を読んでほしい人
「自分のキャリアについて考える意味」について
就活・就職・昇進といった働く上でのターニングポイントごとに物語形式で描かれています。
就職活動を始めようとしている学生も、働くことに行き詰まりを感じ転職や起業を考えている社会人にもおススメの一冊です。
印象に残ったキーワード
内定は目的ではなく手段である
- 公務員就活中の学生・公務員浪人生時代の自分
- 焦って転職活動をしていた自分
送りたいメッセージです。
就職活動・転職活動中の自分は「早く内定をもらって安心したい」と内定がゴールになっていました。
志望動機は薄っぺらく見透かされることもありました。
転職に失敗したのも内定が目的になっていたことが原因です。
面接はあいまいな基準で評価される。
統一された価値観で判断していない。
受験勉強との決定的な違いである。
私は国家公務員一般職試験の採用担当を経験したことがあります。
採用面接の際、スキルに関する一定の評価基準を設けていましたが、最後はフィーリングで判断しました。
「一緒に働いてみたい」が最後の基準でした。
面接官を経験したことで、採用・内定は「面接官との相性」という運に左右されるという面接官側の事情を知りました。
一方で、自分が面接を受ける側に回ると、受験や資格のように対策を講じれば必ず合格できる。という考えが抜けずにいます。
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可能性のカードは自分でえらぶ。
残っているカードは時間に捨てさせるのではない。
自分から積極的に捨てるものだ。
私も34歳になり「子どもの頃に比べると選択肢は少なくなってきた」と感じるようになりました。
今から全く未経験のことを勉強する気持ちは20代に比べると弱くなっています。
選択肢は自分で捨てたのではなく、自然となくなってしまった。
ある種の焦りを感じています。
これから選択肢は年齢を重ねるたびに少なくなるでしょう。
私は「神戸で働き続ける」というカードを自ら捨てました。
その代償として失ったものは少なくありません。
しかし神戸で働き続けていたら、妻の事業の経営はできなかったですし、一戸建ての家にも住めませんでした。
働くことの意味について、仕事を探求することもなかったでしょう。
捨てたことにより得られたものは、失ったものより重要だったと今では思います。
実践
人生再び、自分の働き方を見直す時期が訪れるかもしれません。
- 内定や安直なゴールを目的としないこと
- 面接は運に左右されること
本書で学んだことを忘れず、焦らず、納得して自分の働き方を決定したいと思います。
自分の働き方を見直す時期=カードを捨てるタイミングは遅くならないように意識し続けたいと思います。
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