新人公務員が所属部署にきたら最初にすることは?|国家公務員 キャリアガイド(3)
私は2007年の近畿地区の国家公務員一般職試験(当時のⅡ種試験)に合格し、同年10月から出先機関で働くことになりました。
2016年3月に自己都合退職するまでの8年半の公務員生活を記事にまとめました。
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配属部署に案内される
9時45分。登庁から1時間15分。
人事係長に案内され配属部署に向かいました。
「よろしくお願いします!」
入り口で元気よく挨拶をしました。
部屋の一番奥にいた職員が近づいてきました。
「よろしく。まあソファーに座って」
部屋の真ん中にある来客用のソファーに案内されました。
配属部署は私も含めて6人でした。
課員が一人一人自己紹介してきました。私に声をかけた職員が課長でした。
最後に私が自己紹介して、はじめてのミーティングは終わりました。
デスクの配置
その後、デスクに案内されました。
私のデスクは部屋の入り口から一番近い席でした。
デスクの隣の人が直属の上司で係長でした。
40過ぎでベテランのような気がしました。
デスクに座っていると係長が声をかけてきました。
「そうや、挨拶回りにいかなあかんな。もらった辞令もっていくで」
言われるがまま、局長から交付された辞令をもって後をついていきました。
着任のあいさつ
「部屋ごとに着任のあいさつしに回っていくから」
上司が先に部屋に入り、私のことを紹介しました。
「〇〇課の皆さん、本日採用になり△△課に配属された□□です」
「△△課に配属された□□です。よろしくお願いします。」
上司に続いて、あいさつしました。
各部署は3人のところもあれば、10人以上のところもあり様々でした。
スーツを着ている人もいれば、作業着の人もいました。
フロア2階分、全ての部署にあいさつを済ませ、部屋に戻ってきました。
直属の上司とランチに
部署に戻ると「今日、昼飯どうすん?」聞かれました。
「特に考えていません」と伝えると「ほんなら連れてくわ」と言われました。
昼休み開始5分くらい前にフライングでランチに連れて行ってもらいました。
小走り気味で歩いていくので、黙って後ろをついていきました。
店に入り席に着くと「なんでも好きなのゆうて」と言われました。
注文すると「休憩時間が45分やからあかん。外に昼飯も食べに行けんわ」と小走りの理由を教えてくれました。
なんで公務員なんてなったん?
「なんで公務員なんてなったん?」
そう聞かれたので面接のような回答をすると「そんなのええわ」と返されました。
子どもがいることなど、ざっくばらんに話をしました。
気づくと昼休みが終わりそうになったので急いで店を後にしました。
会計でお金を出そうとすると「おごるわ」と外に出るように言われました。
前任者から引き継ぎをうける
ギリギリ戻ってきて席に座っていると今度は若い職員に声をかけられました。
「前任者なんだけど引き継ぎさせてもらいたいんだけど時間ある?」
当然、時間あるかもないかも分からないので、係長に大丈夫ですかと確認をとりました。
引き継ぎをうけないことには何をすればよいか分からないので、午後は引き継ぎをうけることになりました。
引き継ぎは引き継ぎ書にそって行われる
引き継ぎ書にそって係の業務について説明をうけました。
前任の先輩の声が癒し系だったことと初めて聞く専門用語で頭が熱くなりました。
長時間難しい話を聞いていると眠くなってきました(=_=)
なんとか引き継ぎを終えましたが、半分どころか5%も理解できていませんでした。
「わからない」とも言えず黙っていると「係長にその都度聞けばいいから心配いらんで」と言われました。
初日が終わる
「午前は書類記入とあいさつ回り、午後は引き継ぎ」で公務員初日が終了しました。
帰る前の5時過ぎになると「課で歓迎会したいんだけど〇日の夜は予定大丈夫?」と聞かれました。
「大丈夫です」とその場で即答しました。
5時15分になり終業の音楽がなると「もう帰っていいで!残業は基本しないで」と言われました。
「お疲れ様でした!」
緊張しっぱなしの一日が終わりました。
歓迎会は中華
歓迎会は今まで入ったこともない高級な感じの中華料理屋に行きました。
回転するテーブルに見たことのない料理が次から次に出てきました。
お酒もたくさん飲まされ、余った料理をほぼ一人で平らげました。
「若いのはええな、いっぱい食べや」
それから忘年会や送別会、部署がかわっても「よく食べるキャラ」として皆様が消費しきれない料理が全てやってくることになりました。
二次会は課長御用達のスナックに連れて行かされ2,3曲歌いました。
新規採用職員研修
10月9日。
出勤6日目に新規採用職員研修がありました。
研修会場は官署内の個室で行われました。
研修内容は官房系の部署(総務課・人事課・会計課)が組織内でどのような役割を果たしているかの説明でした。
持ち時間は各課1時間でした。
講師は各課の課長補佐クラスが担当していました。
10月1日採用の新規採用職員は私一人だけでした。
講師と私のマンツーマン形式で研修が行われました。
総務課の研修カリキュラム
- 省庁の組織概要
- 官署の組織概要と管轄区域
- 管轄区域を取り巻く情勢
- 総務課の業務内容
- 郵便、官用車、公印の利用方法
- 事務室の配置、設備
- 合同庁舎の会議室・食堂・売店の利用
郵便、官用車、公印の利用方法といった日常的なことから省庁、官署の組織概要・情勢といった漠然とし過ぎて全くイメージできないことまで幅広く話していただきました。
講師の課長補佐はざっくばらんな方で雑談のような感じでした。
人事課の研修カリキュラム
- 給与・賞与
- 勤務時間・休日休暇
- 福利厚生(共済組合)
- メンタルヘルス
- セクシャル・ハラスメント
- 公務員倫理
- 社会人としての心構え
給与・賞与、勤務時間・休日休暇など関心の高い内容でした。
つい1か月半前は面接官だった方が講師だったので緊張しました。
会計課の研修カリキュラム
- 省庁や組織の予算の仕組み
- 物品購入の方法
- 出張旅費の請求
予算・物品購入は「なんでこんなややこしいことをするんだ」と頭から煙が出そうになりました。
総務課、人事課、最後に会計課だったこともあり私の集中力は限界に達していたのでしょう。
加えて会計課の課長補佐のボイスが癒し系だったため、マンツーマンの研修であったにも関わらず、強烈な睡魔に襲われました。
まぶただけは開けてやり過ごしました(・_・;)
研修はこれで終わりじゃない!?
10月の新規採用職員は私一人だけだったので、官房系以外の各部署の説明は翌年4月の新規採用職員と一緒に行われることになりました。
人事課のカリキュラム内に「社会人としての心構え」がありましたが資料を渡されただけでした。
電話応対や名刺のやりとり、そのほかビジネスマナーは、日々の業務の中で身につけることになりました。
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▼ コチラもご参考に