2018年1月に出版された
できる人材がすぐに辞めない職場のつくり方(著者:岡本 文宏 )
とても学びの多い本でした。
- 国家公務員の元採用担当者の体験
- 税理士事務所で会社訪問をする中で中小零細企業の採用現場で感じたこと
- 私自身の求職活動の体験
踏まえながら本書の紹介をします。
初めから読むときは↓から
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本書の構成
- 人材発掘の基本
- 働く環境の情報開示
- 失敗しない採用面接と内定の出し方
- 初出勤日に歓迎しよう
- 新人が育つ職場
- 仕事を見える化する
- 長時間労働の是正にむけて
- 退職管理は慎重に
- これからの働き方
赤ラインは今回の紹介する項目
初出勤日に歓迎
歓迎ムードを。居場所がここにある、安心して働ける環境。
全国異動の職員の対応で学んだおもてなしの心。
国家公務員で人事・労務管理の担当をしていたとき、全国異動で転入してくる職員の対応は気を遣いました。
お偉いさんが単身赴任で引っ越してくることも多く、中にはこちらの対応を試してくる方もいらっしゃいました(;’∀’)
担当になった1年目は迷惑をかけたと思いますが、2年目、3年目と慣れてきました。
提出してもらう書類にある程度印字したり、身分証や保険証をスピード発行したりと少しでも異動の不安・ストレスを緩和するよう工夫しました。
「ここはおもてなしの心をもった対応ができる役所」だと曲者と言われていたキャリア官僚からお褒めの言葉をいただきました。
気に入ってもらったのか個室に案内され、キャリアの仕事術を教えていただきました。
転職先で感じた居場所のない心細さ
国家公務員を退職した後、3か所目の職場でようやく定着することができました。
1か所目の職場は、急激に顧客数が増えている職場で雑談をするような雰囲気はなくピリピリした空気が流れていました。
仕事の内容、事務用品の場所を聞ける雰囲気ではなく、5年も同じ部屋で仕事をしていた自分にとって酷な環境でした。
ここにいちゃダメな人間なのかな。と居場所を見つける間もなく、一気に心を病んでしまい辞めてしまいました。
2か所目の職場では入社前から提携会社への出向を言い渡されました。出向先はプロパーの職員と出向してきた者とで大きな壁がありました。
出向してきた者はノルマを達成できなければ退場させられるため悲壮感が漂っていました。
プロパー職員には取り換えのきくコマのような扱いをうけました。
急に出向を言い渡され出向元への帰属意識はなく、騙されたんじゃないかと不信感でいっぱいになりました。
交通事故の影響もあり精神科に通院することになり、たとえ病気が治っても戻ってきたくないと辞めることになりました。
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転職先で感じた居場所を用意してもらえることの大切さ
2度も失敗しているので3か所目の職場は不安でいっぱいでした。
入社初日、朝礼で丁寧に私のことを紹介してくれました。
仕事も一から教えてくれ、私のことに関心をもって色々と聞いてくれました。
パソコンの操作環境が異なり困っていると、仕事を止めて一緒に調べてくれました。
1か所目、2か所目は2週間も続けることができませんでした。
魔の2週間目が訪れても「なんだか久しぶりに資格や経歴ではなく自分自身を見てくれている」と思えました。
「ここにいてもいいんだ」とようやく自分の居場所を見つけることができました。
迎える側・迎えられる側の両方を経験して分かったこと
新しい環境に身を置くことは誰しも不安ですしストレスを抱えることになります。
異動直後少しでも力になってあげたい気持ちは、気難しいと言われたキャリア官僚の心にも届いたと思います。
私のような人見知りで新しい環境に慣れるのに時間がかかる人間は、自分から居場所を作り出すことできません。
だからやさしく声をかけてもらうと救われた気持ちになり徐々に「ここにいてもいいんだ」と思えるようになります。
職場は仕事をするだけの場ではなく、一人の人間として生きる場です。
「これから一緒に働き生きていく仲間として大切に思っているんだよ」という気持ちを出し惜しみせずに伝えていきましょう。
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