「人生フルーツ」の映画を見に行きました。
妻が前々から見に行きたいと絶賛していたので楽しみにしていました。
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▼ 関連コンテンツ映画「人生フルーツ」の簡単な紹介
「人生フルーツ」は当時90歳と87歳の老夫婦の生活に密着したドキュメンタリーです。
普段の日常生活そのものが作品になっているのですが、効率重視で大切なものを見失っている我々現代人に、生きるヒントを与え、ほっこり癒しを与えてくれます。
映像を撮るに当たって「カメラを回しすぎない」ことと注意したそうです。
カメラを回す=映像が多い ほど画になるシーンを選択してしまいがちです。
選択肢をあえて少なくすることでリアルな日常生活が映し出されているのだと思います。
映画「人生フルーツ」から学んだこと
旦那さんの修一さんは高度経済成長時代に設計の仕事をされていました。
修一さんは「効率重視」の会社の方針についていけず、設計の第一線からひっそりと退きました。
修一さんの後輩は修一さんが設計の仕事を諦めてしまったと思っていました。
しかし、修一さんは決して諦めていたわけではなく、いつでも取り掛かれるように準備し続けていたのです。
戦後の高度経済成長期から何十年も・・・
道具は手入れされ、錆びていなかった。
相談した次の日には完成していた。
いつでも取り掛かれるように準備していたからこそ、自分の考えに心から賛同してくれる人が登場したとき、今まで積み重ねてきたものを一気に解放したのだと思います。
時をためる暮らし
私たちが普通に生活していると「時は流れて」いくものです。
あっという間に。
風が吹けば、枯葉が落ちる。枯葉が落ちれば土が肥える。土が肥えれば果実が実る。こつこつ、ゆっくり。人生、フルーツ。
1年の四季の移ろいを。
毎日の当たり前の生活を。
目の前の一つ一つをコツコツ積み重ねていく。
ていねいにゆっくりと生きてみる。
そういう生き方ができれば、時は「ただただ流れてしまうもの」から、「思い出や経験といった実りある果実のいっぱい貯まったもの」へ変わっていきます。
ほっこりした優しい作品「人生フルーツ」
癒されるだけでなく、二人の生き方から発される強いメッセージを受け取ることができました。
▼ 原作本「ききがたり ときをためる暮らし」もぜひご一読を
▼ 「人生フルーツ」の公式サイト