2005年9月に出版された
県庁の星(著者:桂 望実)
本の紹介です。
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作品と私の出会い
公務員浪人時代に
私が公務員浪人だった頃、映画「県庁の星」がテレビで放映されていました。
当時は、試験勉強とプライベートのゴタゴタで精神的に追い詰められていました。
県庁職員(公務員)を題材にした作品ということで、勇気づけられたな記憶が残っています。
公務員を題材にした本を探していく中で
現在は公務員をやめましたが、本ブログで公務員時代の経験を記事にしようと考えています。
記事のネタ集めのために、公務員を題材にした書籍を探して、読み漁っています。
「そういえば「県庁の星」に励まされたな~」ということが頭をよぎり、読んでみることにしました。
気になったシーン
県の研修事業として、スーパーに配属された主人公。
最初はいかにも公務員的な言動で、周囲から疎まれていました。
次第に溶け込んでいき、公務員だからできる視点でスーパーの危機を救います。
ちょっと極端かもしれませんが、公務員的な言動でおもしろかったシーンを紹介します。
マニュアルも組織図もない?それでどうして組織が動くのか?
業務範囲や責任者が明確でなければ仕事は混乱してしまう。
役所には「〇〇部△△課□□係で行う業務は☆☆である」と定める内部通達や規定が存在します。
組織図は通達や内部規定にもとづいて構成されていきます。
そして各係単位では、引き継ぎ書やマニュアルが用意されています。
法律改正があったり、全く新しい仕事をする場合は、本省から業務要領が届き、要領に従い業務を遂行します。
このとき必要であれば内部通達や規定も改正しますし、引き継ぎ書やマニュアルの中身を改めることになります。
特に堅苦しいと感じることもなく、ごく当たり前のことでした。
民間企業に転職し戸惑ったのは「個々の仕事の範囲があいまい」ということでした。
「県庁の星」でもスーパーで、ある日はA、別の日はB、と与えれれる仕事の種類が次から次に変わっていきました。
この店では辞令の交付など一切なく口頭で異動が告げられる
このシーンも深く共感しました。
役所で係を変わるとなると大事で、内示からはじまり、引き継ぎ、辞令の交付というセレモニーも盛大に行われます。
大企業では公務員同様に行われているかもしれませんが、中小零細企業では、あっちいったりこっちいったりで仕事を回していくものだなと感じています。
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自分で開発した品が買物カゴに入った瞬間はちょっといいものだけどな
私も税理士事務所で働くようになり、初めて、お客様に小規模企業共済という制度の提案をして加入いただいたときはとても感慨深い気持ちになりました。
自分で考えお客様に選んでいただき、それが直接お金につながる。という経験は公務員時代ではできないものでした。
公務員の仕事は直接お金につながることはありませんが、国民や住民、事業者さんの笑顔につながっていくものもあります。
小学生向けのイベントで嬉しそうな顔を見たときは、いろいろ考えてよかったな~と感激しました。
お金という分かりやすい指標に頼ることはできませんが、公務員の仕事も心温まる経験はたくさんあったな~と思います。
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