一般社団法人金融財政事情研究会より発行された
未来を一緒につくる! ファイナンシャル・プランニング技能士
本メモです。
今回は本の中で気になったフレーズを私の体験談を絡めながら紹介します。
前編(本の簡単な紹介、私のFP相談体験)は↓から
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気になったフレーズ
大切なものを守るために、残したいものは何ですか? 削るところじゃなく残すところ。
本書では主人公の父が病に倒れたことをきっかけに、家計の見直しを始めます。
そのときのポイントが3つ
その1 収入と支出の洗い出し
その2 支出の見直し
その3 実行
私はこれと同じことをお客様の会社で試みたことがあります。
その会社は資金繰りが悪化し、1か月先も見えない状況でした。
そこで資金繰り計画表を作ることにしました。
その1 収入と支出の洗い出し
- これから見込まれる売り上げとその回収時期はいつか?
- 毎月、発生する費用(借金返済・リース料・人件費etc)とその支払時期は?
時系列に項目を列挙し、収入・支出額をうめていき、預貯金の推移を確かめました。
その2 支出の見直し
- 削れる費用はあるか?
- 待ってもらえる支払いはあるか?
これだけは死守したい費用は残しつつ、優先順位の低い費用は削りました。
お願いすれば待ってもらえる支払いもあったので頭を下げてもらうことにしました。
その3 実行
2週間おきに、資金繰り計画表どおりに推移しているか確かめ、実績値や今後の予定に変更があれば、予定表を修正しました。
どうなったか?
予定表を立て始めて2か月が経ちました。
残念ながら、最悪のシナリオになってしまいました。
- 計画を立て始めた時期が遅すぎたこと
- 予定していたほどの売り上げがなかったこと
- 死守したい費用が多すぎたこと
会社や個人事業主の収入は、サラリーマンに比べると格段に不安定です。
大きく上振れすることもあれば、下手したらゼロということもあります。
簡単ではありません。
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計画を作ることによって
残念な結果となってしまいましたが、会社と一緒に計画を立てて見通しを示したことで、そのときは明るい顔になりました。
「見えてきた!」と営業に現場に全力で駆け回っていました。
収入の変動が、会社や個人事業主ほど激しくないサラリーマンであれば、3つのポイントをおさえ「大切なものを守ること」はそれほど難しくないはずです。
その1 収入と支出の洗い出し
その2 支出の見直し
その3 実行
FPの知識を身につけ活用することで、先の見えない未来、漠然としたお金の不安を解消することができると信じています。
本書を読んでみようと思ったら
金融財政事情研究会のホームページより、無料で読むことができます。
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