国家公務員一般職に合格するためには、まず筆記試験を突破しなければなりません。
筆記試験を突破するために最初にすべきことは、筆記試験について知ることです。
今回は、大学で法学・経済学を専攻しなかった私が公務員予備校に通学せずに専門試験を突破することができた記録について、記事にまとめました。
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国家公務員一般職 専門試験の出題範囲
国家公務員一般職試験の専門試験は大学の講義などで学ぶ内容が出題されます。
(1)政治学 (2)行政学
(3)憲法 (4)行政法 (5)民法(総則及び物件)(6)民法(債権、親族及び相続)
(7)ミクロ経済学 (8)マクロ経済学 (9)財政学・経済事情 (10)経営学
(11)国際関係 (12)社会学
(13)心理学 (14)教育学
(15)英語(基礎) (16)英語(応用)
全部で16科目!1科目5問で80問あります。
その中から、8科目40問を選択して解答します。
専門試験の試験時間
教養試験140分より長く、専門試験は180分と十分すぎるほど試験時間があります。
「時間が足りない」と焦ることはないと思います。
自分が得意と思う科目からじっくり取り組めます。
集中力さえ持続すれば、勉強した科目を一通り解いて、出来がよさそうな科目を選択できます。
10科目勉強したならば、10科目解いて、その中で自信がある問題の多い8科目を選ぶことが可能です。
私が勉強した専門試験の科目
私は大学では「心理学」を専攻していました。
そのため16科目中、大学の講義で学んだのは詳しく「教育学」「心理学」のみでした。
他の科目は、必修単位だった一般教養の講義で「憲法」「社会学」に軽く触れた程度でした。
法学部や経済学部の学生と比べると、国家公務員一般職の専門試験に関しては、かなりのハンデを背負った状態でのスタートでした。
そのため、大学4年のときの公務員受験1年目は専門試験から逃げてしまいました。
教養試験のみで受験できる試験に絞った結果、無い内定・全滅に終わってしまいました。
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1年目、専門試験から逃げて無い内定・全滅に終わったことを反省し、国家公務員一般職を第一目標にし、地方上級も併願できる科目を勉強することにしました。
(1)政治学 (2)行政学
(3)憲法 (4)行政法 (5)民法(総則及び物件)(6)民法(債権、親族及び相続)
(7)ミクロ経済学 (8)マクロ経済学
(9)国際関係 (10)社会学
以上、10科目に取り組むことにしました。
8科目に絞らない理由
なぜ、8科目に絞らなかったのか?
- 地方上級の専門試験に対応するため
- 国家公務員一般職の本試験で問題選びの選択肢を増やすため
8科目に絞ってしまうと、例えば「政治学」が全然できなかったとき、他の科目を選ぶ余地がなくなってしまいます。
なぜ大学で専攻した分野を勉強しなかったか?
私が受験した平成19年は「教育学」「心理学」が科目に追加されて間もない時期でした。
そのため試験問題に関する情報(=過去問)がほとんどありませんでした。
大学で専攻した分野ではありましたが、どのように勉強したらよいかわからず断念しました。
専門試験のテキスト・問題集選び
勉強を始めるにあたって、勉強する科目を10科目に絞りました。
次に、専門試験10科目分のテキスト・問題集を自分で選ぼうと書店に足を運びました。
しかし、数あるテキスト・問題集の中から自分で選ぶことは不可能と思いました。
しかし「通学」だと大手予備校で最低でも30万円以上かかってしまいます。
また週5日でアルバイトをしていたので、大手予備校の授業を受けることは時間的な制約がありました。
通学せず自宅学習するために選んだ勉強法
そこで「通信講座」を活用することにしました。
私が利用した通信講座は「実務教育出版の公務員試験対策通信講座」です。
通信講座を選んだ理由
- 受講料8万円以下と通学に比べて、リーズナブルであったこと。
- 1年目の受験で「公務員試験受験ジャーナル」や「スーパー過去問ゼミ」シリーズにお世話になっていたこと。
専門試験の勉強は、この通信講座を徹底的に利用しました。
まずテキストにざーっと目を通しました。
その後「問題集で問題演習を中心に行い、理解不足の箇所はテキストに戻って確認する」スタイルを繰り返しました。
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専門試験の勉強を効率的に進めるため工夫したこと
専門試験は「実務教育出版の公務員試験対策通信講座」を中心に勉強しました。
より効率的に勉強を進められるように参考書を追加で購入しました。
法律ド素人の私が選んだ法律入門書
テキストを読んでも頭に入ってこなかったので、学習の導入にまんが本を利用しました。
勉強を始めた導入期だけでなく、後半戦で勉強に疲れたときも、本書を読むことがちょっとした気分転換になりました。
大手公務員予備校の公開模試
「実務教育出版の公務員試験対策通信講座」も模試はありましたが、大手公務員予備校の公開模試を追加で受けることにしました。
公開模試を受けるメリット
- 本試験と同じ制限時間で模試を受けることで、時間配分を身につけることができる
- 他の会社の予想問題にも挑戦することで、本試験で見たこともない問題への対応力が上がる
どうしても1社のテキスト・問題集に集中すると、勉強できている分野に偏りが生じてしまいます。
そこ偏りをなくすため、通信講座や完全独学の場合も、公務員予備校の公開模試は少なくとも2社は受けましょう。
本試験で問題を解いた科目
本試験では勉強した10科目全ての問題を解きましたが自信が持てた科目は5科目だけでした。
時間はたっぷりあったので、さらに3科目解きました。
(13)心理学
(15)英語(基礎)(16)英語(応用)
大学の講義で専門的に学んでいた「心理学」
大学受験時代から英語の問題はたくさん解いていたので「英語(基礎)」「英語(応用)」
「心理学」は公務員試験対策はしませんでしたが、大学の授業をうけていたこともあり得点できそうな気がしました。
最終的に解答用紙にマークした問題
(1)政治学 (2)行政学
(3)憲法 (4)行政法
(7)ミクロ経済学 (8)マクロ経済学
(13)心理学
(15)英語(基礎)
この8科目を選択しマークシートを塗りました。
(5)民法(総則及び物件) (6)民法(債権、親族及び相続)
(9)国際関係 (10)社会学
4科目は問題を解きましたが、得点が伸びそうではなかったのでマーク(選択)しませんでした。
専門試験の結果
結果は40問中27問でした。
急きょ解いた(13)心理学(15)英語(基礎)は4問以上正解。
一方で(2)行政学が1問しか正解できませんでした。
とっさの機転で(13)心理学(15)英語(基礎)を選び上手くいきましたが(2)行政学は誤算でした。
(6)民法(債権、親族及び相続)を選んでいたら3問正解していました。
マークできる科目を自分で選べる試験の駆け引き・判断の難しさを感じました。
専門試験で1点でも多く獲得するために必要なこと
専門試験は180分とたっぷり時間があります。
この180分をフル活用することが大切です。
専門試験のために英語を勉強することは少ないでしょう。
しかし、英語は教養試験や大学入試で勉強しているので、解いてみると得点できるかもしれません。
専門試験は「180分試行錯誤しながら、もっとも得点につながる選択は何かを判断する力」が試される試験だと思います。
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