私は社会保険労務士試験に合格しましたが登録はしていません。
私が税理士事務所で働いてお客様の会社に訪問している中で出会った
「社会保険労務士の登録をしていれば・・・」
歯がゆい思いをした出来事を紹介します。
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当然の電話
お客様から突然の電話がありました。
慌てた声で「従業員がつまずいて骨折した、どうしよう!」
いつ、どこでを確認してもらう
もしかしたらプライベートの可能性もあります。
「いつ、どこでつまずきましたか?」
確認しました。
いつ:通勤中に
どこ:会社の駐車場で
はじめに通勤中といったので「通勤災害かな」と思いました。
詳しく聞いてみると、会社の駐車場に車をとめて、会社に向かう途中の階段でつまずいたということなので「業務災害」になると判断しました。
まずは本人と面談してください
- 心配している気持ちと寄り添う姿勢を伝えること
- 治療は労災でできるから安心してもらうこと
- 事故の状況をしっかりと確認すること
お見舞いにいき本人とコミュニケーションをとってもらいました。
こうすることで速やかに手続きを行うことができますし、後々、本人とトラブルになるリスクを下げることができます。
労災の手続き代行はできない
社労士の登録をしていない税理士事務所の職員の身分では労災の手続き代行はできません。
社労士試験の勉強と公務災害の実務経験から一般的なアドバイスはしましたが、最終的には、
「労働基準監督署に相談に行ってください」
お伝えしました。
書類作成に苦労していました
労働基準監督署にいくと、職員が親身に対応してくれたようです。
しかし、やっぱり書類作成には苦労していました。
会社にお伺いしたときに労災状況説明の図を苦笑いしながら見せてくれました。
労災の手続きを終え、トラブルになることはありませんでした。
私は何もしていませんが、感謝の言葉をかけてもらい、やり切れない気持ちでした。
社労士登録をしていれば
書類の作成・提出代行
社労士の登録をしていればお仕事を請けることは可能でした。
制度も書類作成の方法も調べれば十分対応できますが、登録がなければ仕事を請けることはできません。
今回も書類作成に時間をとられているのを黙ってみることしかできず辛かったです。
社労士は求められている!
不運にも労災が起こってしまい困っている会社は、少なくないでしょう。
私たちは社労士試験の勉強をして制度を理解していますが、会社の担当は制度を理解し書類作成することは一苦労です。
聞こえてこないSOSの声は多く、社労士は求められている!ことを改めて実感しました。