ワンランク上の経理マンになるための心得”「できる経理マン」と「ダメ経理マン」の習慣”(2)
2013年3月に出版された
できる経理マン」と「ダメ経理マン」の習慣(著者:佐藤 昭一)
▼ 前編
▼ このページのコンテンツ
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読んでみようと思ったきっかけ
税理士事務所への転職が決まり、入社までに勉強できることはないかと思い、本書を手に取りました。
実際に働き始めて体験したことと本書の内容を吟味すると非常に興味深いものになりました。
決算書を作るようになって支えられている言葉
国家公務員共済組合の経理事務で作る決算書は、1円のズレも許されませんでした。
共済組合員の掛金(給料から徴収される保険料)だけでなく、税金も投入されているので当然と言えば当然です。
もちろん、会社の決算書もできる限り正確に作らなければなりません。
しかし現実的には、取引内容があいまいな入出金もあり、昔ながらの伝統でちょこっとズレている経理処理もあります。
その経理処理一つ一つの積み重ねが決算書になります。
そのため、1円のズレも許されない決算書を作ることは不可能だということに気付きました。
人気NO1税理士にも選ばれたことのある経験豊富な著者に
いきなり決算書を作れと言われても1円単位で正確にすることは不可能
そう言われると、なんだか気が楽になります。
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経理はシンプルが一番!
私の勤める税理士事務所では、極力お客様に日々の伝票入力をしてもらうように指導しています。
経理の理想の仕組みは「経験が少ない人でも間違いなくできるように簡単にすること」
お客様は経理を専門的にしているわけではないので、分かりやすく簡単な経理体制を整えなければなりません。
- 書類の整理
- 経費の管理(いつまでにいくら払う)
これらがしっかりできなければ経理業務は上手くいきませんので、まずはここから手をつけます。
- 伝票入力も作業工程数を少なくする
- 勘定科目の種類を増やさない
様子を見ながらどこまでのレベルを求めていけるかを考え、相談しながら一緒に経理体制を作っていきます。
お客様の困ったに寄り添う心
私も税理士事務所に入社するまでは、
「事務所で伝票入力、税務申告をする」
イメージを持っていましたが、現実は毎月お客様の会社に出向きコミュニケーションをとっています。
お客様の考えを引き出すように聴く技術が求められますし、経理以外でも困ったことがあれば、できる範囲で解決します。
ウインドウズ10 画面中央 文字が出る
最近ではウインドウズ10の更新があったときに、文字入力を切り替えるたびに、画面中央に文字が出てくる現象が起こり、鬱陶しいからなんとかしてと言われ対応しました。
話を聞いたり、困ったことを解決したりしていくうちに信頼関係が生まれていきます。
相手にとって必要な人と思われるようにする。
お客様にとってなくてはならない存在になりますし、私自身も「自分の居場所」の一つになっています。
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