競馬

JRA 降級制度廃止に思う「弱者切り捨て・格差社会の到来」 

投稿日:2017年7月29日 更新日:

2017年7月、JRAが重大な制度変更を発表しました。

 

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2019年度 降級制度を廃止

JRAが2019年度より降級制度を廃止するという発表を出しました。

JRA 降級制度 廃止

私はこの制度が廃止になるのはとても残念です。

この制度があったから、長らく低迷していた競走馬が再び輝きを取り戻した復活劇を見ることができたからです。

 

そもそも降級制度とは

競走馬は、レースに勝つ(重賞レースという格の高いレースで2着でもいい)と収獲賞金が加算されます。

この収獲賞金の額によって、競走馬のクラスが決められます。

 

1度も勝ったことのない競走馬のクラスから始まり、全部で5段階にクラス分けされます。

 

競走馬が4歳の6月(デビューから1~2年後)になると、デビューから加算してきた収獲賞金を半分にして、半分にした後のクラスからやり直すというものです。




降級制度のメリット・デメリット

降級制度のメリット

高いクラスで低迷していた競走馬が低いクラスで戦うことができる。

上位争いをしたり、勝ったりしていく内に調子を取り戻し、歯が立たなかった高いクラスで活躍できる可能性がある。

 

降級制度のデメリット

収獲賞金が半分なることで能力のある馬が高いクラスのレースに出られない可能性がある。

その時期に開催されるG1レース(最上位クラスのレース)である安田記念や帝王賞に出走できなくなった有力馬もいました。

 

降級制度を利用して、低迷から再び輝きを取り戻した競走馬

リベルタス

デビューから半年で3勝し、G1朝日杯フューチュリティSでも3着で好走しました。

 

その後調子を崩し、日本ダービーでは途中で競走を止めてしまいました。

日本ダービーから半年後に復帰するも大敗しました。

 

4歳夏になり収獲賞金が半分になったことで2階級降級となりました。

 

6月降級後徐々に調子を取り戻し、半年後の10月に2着になりました。

それから4か月後の2月に2年ぶりの勝利を挙げました。

 

1つ上のクラスに昇級し、好走と凡走を繰り返しながら、2年後に通算5勝目をあげました。

降級前のクラスに返り咲き、2戦目で3着に入りました。

 

▼ netkeiba

リベルタスの戦績

 

スギノエンデバー

小倉競馬場でデビュー戦を勝利し、4か月後にデビュー勝ちの小倉競馬場で2勝目をあげました。

ファルコンSという重賞レースで2着に入り、最も上のクラスになりました。

 

最も上のクラスでも好走しますが、なかなか勝つことが出来ませんでした。

4歳の夏で2階級降級となってしまいました。

 

降級初戦は3着に敗れたものの、2戦目にデビュー勝ちをした小倉競馬場で、2年半ぶりの勝利をあげました。

さらに重賞レース北九州記念(こちらも小倉競馬場)に出走し見事に勝利しました。

 

北九州記念は、降級前に出走したことのあるクラスでしたが、2階級降級し1勝をあげた時点では格上挑戦でした。

 

降級制度は挫折を味わった競走馬にチャンスを与えてくれた

リベルタスは、ディープインパクトを父に持ち素質の高い馬でしたが、大敗し挫折感を味わい、まるでうつ病にかかったかのように、走る気力を失ってしまいました。

降級し身の丈に合った相手とレースをできるようになり少しずつ自信を取り戻していったのです。

 

スギノエンデバーは、リベルタスと違い、絶望的な挫折感を味わったわけではありませんが、突き抜けることはできませんでした。

降級後にきっちりと勝利をあげて、その勢いで一気に突き抜けることができました。

 

まだまだ降級し下のクラスで実績を重ね自信を取り戻し、歯が立たなかった元々のクラスに復帰し、活躍した競走馬は多数いますが、話が熱くエンドレスになってしまうので、まとめに入ります(笑)



降級制度廃止は敗者復活の機会を奪ってしまう

降級制度は、低迷した競走馬に復活の機会を与えてくれる制度だと思います。

 

私たち人間も周囲の影響をうけながら、仕事・勉強しています。

 

たまたま入った環境が自分にあわないと調子を崩してしまうこともあります。

ふとした出来事がきっかけで今まで出来ていたことが出来なくなり自信を自信をなくしてしまうこともあります。

 

しかし、低迷してしまった人も職場や学校が変わったり、しっかりと休むことが出来れば、再び輝きを取り戻すことはできるのです。

きっかけ一つで上のステージに立つことも可能です。

 

降級制度はあくまでも競走馬のクラス分けの制度ですが、敗者復活の機会が無くなってしまうのは、残念であり、とても怖いことだと思います。

弱者を切り捨て、一握りだけが活躍する格差社会の到来を危惧してしまいます。

 

人間社会では、敗者復活するチャンスを奪わないでほしい、チャンスを拡大してほしい。強く思いました。

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