無い内定になってしまう人の共通点|元採用担当者が語る国家公務員一般職 

国家公務員一般職の採用試験 元採用担当者が採用活動の経験談を語ります。

 

採用担当者となり3年目。

業務説明会(官庁訪問)の申し込み者数は少し減りましたが、熱心に訪問してくれた方に内定を出すことができました。

採用担当者としての任務も全うできたかなと思っていた矢先…

 

↓ ↓

突然の追加採用!?

人事課長が嬉しそうに口を開きました。

 

「本年度追加で3人採用できるぞ」

 

急な退職者、定員の増員で採用数を増やすことができたのです。

 

「夏の最終合格直後だったらな~」と正直思いました。

採用数1名で、断腸の思いで不採用とした方がいたからです。

 

しかし、若い職員が一気に加わり、職場が活性化する楽しみができました。

 

11月末 最終合格者の残存者数は?

追加採用のため人事院に連絡をとり、最終合格者の中で進路が決まっていない者のリストをFAXしてもらいました。

このリストを3年連続で入手することになりました。

 

リストには進路が決まっていない者の整理番号が記載されていました。

 

平成26年度の行政近畿、最終合格者数は544人。

11月末に入手したリストには、約50名の整理番号が記載されていました。

 

つまり、4ヶ月弱で10分の1まで減ったことになります。

 

人事担当者がリストを手に入れたらすることは?

リストを手に入れたら、片っ端から電話をかけました。

3人採用ということで、前年と違い大人の事情を考える必要がありませんでした。

 

明らかに通勤困難な場所に住んでいる方を除き、リストの上から順に電話していきました。

 

「テレアポって大変なんだろうな」

断られるたびに思いました。

 

結局、7人と面接を行いました。

そして3人に内定を出すことできました。

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突然の追加採用がある理由とは?

  • 職員の退職や定員の増員といった官庁側の事情
  • 国税専門官や自治体から内定をもらったから内定辞退といった就活生の事情

こういった事情で追加で採用面接を実施する官庁は少なくありません。

 

私がいた小さな組織でも追加採用がありました。

職員数の多い組織になると、追加採用の機会はもっと多いです。

 

国家公務員一般職試験に最終合格したのだから、合格したことに自信をもって、就職活動をあきらめないでください。

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無い内定となってしまう人の共通点とは?

私が、追加面接をしたときに出会った方々。

つまり無い内定で就職活動が長期化してしまった方々の共通点を以下にまとめます。

 

緊張しすぎ

面接会場は処刑台、面接官はエンマ大王に思ってしまう・・・

私もそうでした。だから無い内定に苦しみました。

 

採用担当者になって感じたこと。

私に限らず面接する側も緊張しています。そして一緒に働く仲間を見つけるため必死です。

 

「自分が面接官を面接するんだ」という意気込みで受けてみることで活路が開けるかもしれません。

 

スロースターター

面接は限られた時間の中で結果を出さなければなりません。

 

面接が得意な方は「面接官に限らず初対面の相手にいい印象を与えることができる」スタートダッシュを決められる人です。

 

一方で面接が不得意な方は、コミュニケーションに関してはスロースターターです。

ようやくエンジンがかかり出す頃には面接が終わってしまいます。

 

職場では面接時間のようにたった30分で気に入ってもらう必要はありません。

じっくり時間をかけてコミュニケーションをとればいいのです。

 

今回追加で採用した3名も面接巧者ではありませんでした。

 

実際に一緒に働いてみると、コミュニケーション能力に何の問題もありませんでした。

そして、事務仕事はきっちりしてこなしています。

 

まずは、スロースターターな自分を認めましょう。

「じっくりと信頼を築くことが得意」

「話より聞く方が得意」

自信をもってアピールしてみてください。




採用担当から人事異動

3人の採用を終えた年末、採用担当から異動になりました。

異動と言っても同じ部署内の別の係でしたが。

 

7人を採用し、組織の一員として迎い入れました。

 

最初に採用した方と同じ部署内で仕事をすることになり、その成長を近くでみることができました。

 

本人が嬉しそうに仕事をしている姿をみると採用してよかったと実感します。

 

 

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