とある官庁で国家公務員一般職の採用担当をしていた私の経験談を守秘義務に配慮しつつお話します。
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▼ 関連コンテンツ5年ぶりの採用 大苦戦の業務説明会
私の働いていた官庁では、私が採用となった年を最後に5年間新規採用がありませんでした。
採用予定者数1名でしたが、5年ぶりに新規採用ができることとなり人事課一同ワクワクしていました。
5年ぶりの業務説明会の申込者
業務説明会(当時は官庁訪問)の申し込みは3名だけでした。
5年ぶりの新規採用、しかも採用数1名という影響があったのだと思います。
しかし、これほどまでに人が集まらないのはショックでした。
業務説明会の内容
業務説明会(官庁訪問)は、次のような流れで実施しました。
- パンフレットに沿って業務内容を一通り説明。
- その後、職場もぐるっと見てもらい、職場の雰囲気を感じてもらう。
- 最後に疑問に思ったことを質問してもらう。
面接のようなことは一切しませんでした。
業務説明会は、あくまでも組織を知ってもらう機会という位置づけでした。
5年ぶりの採用面接の申込者数
業務説明会に人が全く集まりませんでしたが、さすがに採用面接の予約の電話はそれなりにあるだろうと思っていました。
しかし、国家公務員 一般職試験 最終合格発表後に採用面接の予約の電話をしてくれたのは、業務説明会に来てくれた3名だけでした。
両想いのすれ違い?ただの勘違い?
面接予約後、そのうち1名から電話がありました。
「他の官庁に呼び出され内定をもらったので面接を辞退します」
業務説明会時の印象がよかったので、面接を受ければかなりの確率でご縁があったと思います。
本人の志望度も高かったと思います。
一方で「採用数1名だから不安」ということを業務説明会のときに話していました。
「君なら大丈夫だよ」と声をかけてあげたかったのですが、面接前から内定をほのめかすのはルール違反なのでできませんでした。
「さすがに、このままじゃまずい」
さすがに採用面接2人はまずいので、面接お誘いの電話をすることにしました。
最終合格者名簿をみて電話した結果・・・
最終合格者名簿とは?
採用予定がある官庁は、人事院から「国家公務員 一般職試験 最終合格者名簿」を入手します。
最終合格者名簿には氏名・生年月日・住所・順位などが記載されています。
職場から近い住所の合格者に片っ端に電話しました。
「つながらない・・・」
「つながっても予定がある・・・」
「もう内定をもらっている( ;∀;)」
面接を受けていただける方は3~4名に1名でした。
なんとか最初の2名も含め、8名になりました。
面接当日、面接する側も大変です。
私のように突然電話がかかってきてラッキーと思う人ばかりではありませんでした。
当日、何の連絡もなく面接をブッチした方もいました。
結局、面接できたのは6名でした。
採用面接の結果、官庁訪問に来なかった方に内定を出すことになりました。
採用倍率は6分の1でした。
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年明けに内定者から電話が・・・
大学入試センター試験の時期、内定を出した方から電話がありました。
「内定を辞退します」
突然、告げられました。
内定承諾書にサインした後も、就職活動を続けていたようです。
本命に内定をもらったので辞退するとのことでした<`~´>
▼ 続きは・・